【C大阪】知らないと恥ずかしい!? 17歳の俊英アタッカー西川潤の本当の凄み

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年04月14日

西川の凄みは経歴やセンス溢れるプレーだけではない

初のJ1の舞台ではプレースピードや強度の違いを感じ取る。この経験でまたひとつ逞しくなるだろう。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 サッカーファンにとっては、もはや知っていて当たり前の存在だが、横浜F・マリノスのジュニアユースに所属していた中学2年時には、全日本クラブユース選手権で優勝するなど、早くからその才能を発揮し、将来を嘱望されてきた。
 
 本来の籍を置く桐光学園高では1年時から中村俊輔らがつけた伝統の10番を背負い、もちろん世代別代表の常連で、飛び級でU-20代表にも名を連ねている。
 
 こうしたキャリアを振り返るだけでも、逸材ぶりが分かる。ただし、西川の凄みは経歴や、センス溢れるプレーだけではない。
 
 なにより素晴らしいのは、どんな状況でも物怖じしないメンタリティだろう。
 
 ミックスゾーンでの振る舞いは、高校3年生になったばかりとは思えない。まったく緊張することなく、淡々と試合を振り返る。
 
「失点した直後だから、監督はリスクを冒して、攻撃重視で引き分け、また逆転を見越して呼んでくれたと思う。出場は10分ちょっとくらいでしたけど、その与えられた時間の中で結果を出す難しさだったり、いざピッチに立ってみて、J1のプレースピードだったりとか、ルヴァンとは強度が違うなと。そこが今日一番強く感じたところです」
 
 Jリーグデビューという浮足立ってもおかしくはない状況でも、監督の意図をしっかりと汲み取り、プレー中には様々な視点で分析する。そうした冷静なスタンスに、大物感を漂わせている。
 
 そんな西川にとって、わずか約10分間のプレー時間でも国内トップレベルのリーグでの舞台で得るものは大きかったはずだ。今後の課題はシュート精度である。
 
「シュートまでは行けるんですけど、そこからが……。今日も置きに行く感じで蹴ったんですけどちょっとゴロ気味で、力みが少しあったかなと思います。そこは課題です。90分でもタッチできる回数は何回かなので、10分の中だと1回か2回でチャンスを作るくらいのつもりやらないといけない。その1回に懸けていたので、シュートのところで決められるか決められないかは、今後も時間が少ないなかでやっていくなかでは、重要なことだと思います」
 
 アピールに燃える西川が、J初ゴールを奪う日も近いかもしれない。ここからロティーナという鍛冶屋の下で経験を重ね、どんな“名刀”になるのだろうか。超逸材の成長に期待したい。

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取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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