苦しむジェフは蘇れるのか。GMが明かす指揮官交代の理由と江尻新監督が目指すスタイル

カテゴリ:Jリーグ

石田達也

2019年03月20日

一致団結して難局を乗り越えたい

練習を見守る江尻監督。果たしてどんなスタイルを見せてくれるのか。

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 新体制の初陣はすぐに訪れる。週末の3月24日にはホームで京都戦を迎えるのだ。時間が限られるなかで、メンタルの立て直しや戦術確認などやるべきことは多い。
 
 そのなか、江尻新監督は次のように意気込みを口にした。
 
「9年ぶりにもう1回チャンスをもらったので、しっかり結果を出せるように頑張っていきたいと思います。この2年間エスナイデルさんと一緒に仕事ができたのはプラスで、良いものを作り上げていただいたと思っています。僕はそれを継承するだけで、フクアリのピッチ、もしくはアウェーで勝点をしっかりと拾い上げる作業になってくると思います。結果が出ていませんが、このチームがいる順位ではないと感じます。意味のない勝ちもないし、意味のない負けもないと考えているので、しっかり分析して今の順位より、少しでも早く這い上がれるようにしたいと思います」
 
 また気になる今後のスタイルについては、前任者からの“良い部分を継承する”というが、「監督をやらせてもらった前回は色々とベラベラ喋ってしまって、もしかしたらそれが相手の情報になっていたかもしれないので(苦笑)。簡単に言うと、良い部分は継承する。それは、今度の京都戦を見てもらえれば。もう次の京都戦への準備をしているので」と話すにとどまった。
 
 ただし、突飛なことはせず、選手の主体性をピッチで表現し、一致団結しながら難局を乗り越えていくことが重要になりそうだ。
 
 勝てない原因を見つけ出し、すぐに解決するのは難しい。ただ、ピンチをチャンスに変えるのは自分たち次第であり、指揮官は逆境を跳ね返すだけの力が、このチームにあると信じている。
 
 だからこそ「 “勝負の神様は細部に宿る”が自分の信念で、(最初のミーティングで)やれることを存分にやっていきたいという話をホワイトボードを使って伝えました」とも語り、勝利の女神に微笑んでもらうためにも、ディティールを詰め、勝点を獲得したいと強調したという。
 
 J1昇格という結果を求め、クラブは大きな決断を下した。ここからはひとつのプレーを疎かにせず、巻き返しへとつなげる戦いがスタートする。
 
 ジェフはまだ死んではいない――。そのことを証明したい。
 
取材・文●石田達也
 
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