3試合を終えて最下位…10年目のJ2で千葉が苦戦する要因とは?

カテゴリ:Jリーグ

赤沼圭子

2019年03月14日

1分2敗で勝利なし

山口に2-5で敗れ、肩を落とす選手たち。1分2分で最下位となった。写真:田中研治

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 J2の3節で山口に2-5で敗れた千葉は、開幕から1分2敗、3ゴール・9失点と、得失点差で最下位に転落した。まだ開幕したばかりとのエクスキューズはあるにせよ、シーズンを通して11位以上に上がれず、クラブのJ2での最低順位となる14位でフィニッシュした昨季でさえ最も低い順位は21位で、最下位となるのは初だ。
 
 スコアレスドローだった愛媛との開幕戦は17分に矢田旭、39分に茶島雄介が負傷交代するアクシデントに見舞われた。また3節の山口戦は5分にオウンゴールで失点すると、14分に厳しいジャッジで堀米勇輝が一発退場するなど、不運が重なった部分はある。
 
 ただ1-4で敗れた2節の新潟戦は、試合後の会見でフアン・エスナイデル監督が「敗因は私にある。私がいつも言う『選手がシステムを決める』という意味でシステムと選手の選択を間違えた」と話したように、良いパフォーマンスを見せられたとは言えなかった。
 
 柏にPK戦の末に勝利したちばぎんカップや、開幕戦は4-2-3-1を組んだが、2節は4-1-2-3を採用したことが裏目にも出た。船山貴之、新戦力のアラン・ピニェイロ、クレーベの3人を前線に並べて相手に圧力をかけ、アンカーの熊谷アンドリュー、インサイドハーフの堀米と小島秀仁の3人で中盤を支配しようとの狙いがあったようだが、30分に失点するとエスナイデル監督はシステムを4-2-3-1に変更。
 
 選手からはシステム変更前は「しっかりプレッシャーをかけられていたし、ボールも取れていたので、流れは良かったですが、失点からどうしても崩れてしまった感がある」という声が聞かれ、この試合はその後2回、選手交代も絡んだシステム変更を行なったが、戦局を大きく変えることはできなかった。
 
 2節で69分から出場した田坂祐介は「前半から選手の立ち位置が悪くて、ボールが上手く回っていかないということを感じていた」と語った。ポジショニングの問題が連係面に影響しているようで、3節の山口戦では相手の前でボールを回している際のパスミスや、インターセプトされてカウンターを食らう場面が見られた。この辺りはこれまでの問題点がまだ解消できていない印象だ。
 
 また、今季は以前ほどのハイラインではないが、相手が最終ラインの裏を狙ってきた際のリスク管理にも課題を残す。攻守における組織プレーの構築不足は、ミニゲームやボール回しなど狭いスペースでのトレーニングが多い一方、ピッチサイズのトレーニングが少ないからではないかとも考えられる。選手の距離感やポジショニングはピッチサイズでないと掴めない部分もあるからだ。
 
 エスナイデル監督の下、自分たちのサッカーを貫くスタイルを目指すが、相手に対策を講じられた際に、試合を想定した準備が不足すれば、対応が後手に回って苦戦するのは必然。ここから巻き返せるかのか、注目だ。
 
取材・文●赤沼圭子(フリーライター)
 
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