３月９日と10日にJ２の３節が行なわれ、琉球、柏、水戸が開幕３連勝を飾った。一方でJ１経験のある千葉は山口に敗戦。今シーズン初勝利は次節以降に持ち越された。
 
　早くも明暗が分かれつつあるJ２で、今節も観衆を驚かせるファインゴールが生まれている。そんな先週末のゲームからDAZNが５つの得点をピックアップ。動画とともに「DAZN週間スーパーゴール」を公式ツイッターで発表した。
 
　横浜FCの戸島章、ともに山口の田中パウロ淳一と高井和馬、大宮のダヴィッド・バブンスキーのゴールを抑えて、ベストゴールに選ばれたのが東京Vの林陵平だ。

　金沢戦の14分、左サイドでボールを受けた“緑の11番”は角度のないところから左足を一閃。一直線にゴールへ向かったシュートはGKの手を掠め、ニアサイドに突き刺さった。
 
　そして、得点後にはお家芸の“ゴールセレブレーション”を披露。Jリーガー屈指の海外サッカー通として知られる林は、毎回異なる選手のパフォーマンスを模倣して得点後に披露している。

　今回は元バルセロナで、イングランド・プレミアリーグのワトフォードに所属するジェラール・デウロフェウを選択。腹部に両手を充て、顔を上げるパフォーマンスでゴールの喜びを表現した。
 

　本人も自身のツイッターで２点目も含めて解説。「勝てて本当に良かった。ゴールセレブレーションの１点目はワトフォードのデウロフェウ。２点目はエンポリのカプートのビールセレブレーションです。応援ありがとうございました！」とし、海外サッカー通の一面を存分に見せてくれた。

　林がゴールを決めた翌日、そのマニアックなパフォーマンスと同じゴールセレブレーションを見せた選手がいる。同じく「DAZN週間スーパーゴール」に選ばれる鮮やかなフィニッシュを決めた、山口の高井だ。
 
　林と高井は昨季途中まで東京Vでチームメイト。接点があるだけに林のパフォーマンスをコピーした可能性もある。その真相は定かではないものの、林は自身のツイッターで「高井和馬、デウロフェウのゴールセレブレーションをしてる俺の真似をしてる笑」と投稿した。

　ただ、完璧に再現できていないとし、「でも、綿密には手を組む前に軽くジャンプしてないからダメだな笑。軽くジャンプして手を組むまでがデウロフェウのゴールセレブレーション」とダメ出しをした。
 
　これに対し、高井も「すこしジャンプしてますよ」と切り返したが、林は「してないです」と一蹴。マニアックなデウロフェウの“ゴールセレブレーション”で、絶妙な掛け合いを見せたふたり。これに懲りずに高井が再び先輩のパフォーマンスを模倣するのか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部