【川崎】「前よりもできる自分もいた」期待の20歳・田中碧が証明した特大のポテンシャル

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年03月11日

「自分の中で手応えは……あります」

ラストワンプレーのCKでは扇原に競り負けて失点。「あれがなければ勝てた。自分の責任」と悔しさを滲ませたが、この経験も糧に、さらなる成長を期待したい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ポテンシャルを秘めた20歳のMFについて、試合では何度も対峙したであろう横浜のアンカー、喜田拓也に訊いてみた。「自分がどうこういう言える立場ではないですけど」と前置きしたうえで、喜田は次のように田中の印象を語ってくれた。
 
「運動量もあるし、技術もしっかりしているし、ポジショニングも考えているな、という感じがありました。攻撃か守備、どちらかに偏っているわけではなさそうで、アベレージが高くて、なんでもこなせるというか。まだ若いし、楽しみな選手、面白い選手だと思います」
 
 当の本人は、勝てなかった責任をまずは口にしながらも、自らのプレーを次のように振り返る。
 
「前回、出た時よりは、だいぶやれることも増えてきましたし、落ち着きだったり、そういうのも増えてきているので。そういった意味では、もっともっと違いを作りださなければいけないと思うし、まだまだやれることはたくさんあるのかなと感じています」
 
 良い面も悪い面も、実戦の中でしか分からないことがある。その経験を少しずつ積み重ねていくことで、さらに成長していく。
 
 横浜戦では失点に関与してしまったかもしれない。だが「前よりもできる自分もいた」ことも確認できた。「自分の中で手応えは……あります」。どこか遠慮がちに話す田中だが、発する言葉からは確かな自信も伝わってきた。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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