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公式戦3戦未勝利…浦和のネガティブな雰囲気を払拭するために、森脇良太が伝えたかったこと

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年03月07日

「今日が僕にとって絶好のチャンスだった」

オリヴェイラ監督は試合後、森脇と熱い抱擁をかわす。会見ではこのDFの起用の意図を明かした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 さらに森脇がチームに伝えたかったものが、ミスを恐れない前向きな姿勢だ。
 
 この日の森脇は、チームを鼓舞する姿が目を引いた。常に声を張り上げチームを盛り立て、味方がミスをすれば手を叩きながら、気持ちを整えさせた。
 
「サッカーはミスがあるスポーツ。ミスが起こったところで『何ミスしてんだよ』というネガティブな空気を出してはいけない。そこを変えていきたかった。試合中の90分間はどんなミスが起ころうとチームとして助け合っていかなければいけない。『問題ないよ。前向きに取り返していこうと』と。
 
 もちろん90分が終われば、議論も必要なところはありますけど、試合中はネガティブなことを言ったり、プレーを止めてしまうとチームは良い方向にいかない。そういう気持ちというか、チームがどうやったら前向きに戦えるかを示したかった。
 
 試合に出ていなくても言っていたつもりですけど、やっぱりピッチに立ってやることで説得力も加わってくる。今日が僕にとって絶好のチャンスだった」
 
 そうした森脇の想いは、少なからずチームメイトに伝わったようだ。インサイドハーフで先発した長澤和輝は、「今日は特に、代わって出た選手たちが気合いを入れて、また声を出して戦ってくれた。特にムードメーカーでもある森脇選手が常に試合中、声を出し続けてくれて、ベテランとしてチームを引っ張ってくれているなと感じました」と語っている。
 
 上質のプレークオリティを披露したうえに、チームにはポジティブな雰囲気をもたらした森脇は、見事にチャンスを活かして存在をアピールしたと言えるだろう。しかし、森脇が気に掛けるのは、自分よりもチームのことである。
 
「こうやってチャンスを与えられた選手がしっかり活躍することによって、普段出ている選手に良い意味でプレッシャーをかけられる。チーム内競争を活性化させることは、チームがひとつ上に上がっていくうえで重要なポイントだと思っているので、なにがなんでも今日は僕にとって重要なゲームだった」
 
 どこまでもポジティブで、どこまでもチーム想いな男である。
 
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取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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