充実補強の"風間グランパス"は何が変わる?指揮官の言葉から読み解く2019年の設計図

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2019年02月06日

攻守の距離感を前でコンパクトにすることでリスク軽減を図る

ジョーやG・シャビエルといった前線の破壊力を引き出すための取り組みが進んでいる。写真:滝川敏之

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 その流れを受けてか、風間監督はGK陣にひとつの指令を出してもいる。「GKもフィールドの一員だからな。11人のひとりとしてやるんだ。GKじゃないぞ」。正守護神のランゲラックはそれほど足下の技術のあるタイプではなにが、このハッパに火が点いた様子で、とあるミニゲームでは中盤のラインまで攻め上がってボールをさばくアグレッシブさを見せた。「けっこうできるなオレ、とも思ったけど、まあ夢だよね、それは」と新背番号1は笑ったが、そこまでいかなくともDFラインの一部としての働きをチームは求めるようになっている。シュート練習の際に手を使わないよう指示したり、GKトレーニングも手だけでなく足だけでセーブするようなメニューまで沖縄では飛び出した。「足で考えさせると、けっこうできるようになるものだよ」。独特と言われる風間式の練習が、ついに専門職であるGKの分野にも広がっているのである。

 これからのことから今季の名古屋は、より一層ボールを動かし、人とボールの動きを加速させて相手陣を支配する戦いを目指していくことが考えられる。守備面でも前線からのプレッシングをより整備している模様で、明確な指示が前線の選手にも伝えられているという。ジョーやガブリエル・シャビエルといった攻撃のタレントを生かしつつ、攻守の距離感を前でコンパクトにすることでリスク軽減を図る狙いが、そこにはあるとみられる。アグレッシブに、そして速く、あくまで攻撃的に。3年目を迎えた“風間グランパス”は、攻めの姿勢をどこまでも貫く覚悟を固めている。
 
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
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