• トップ
  • ニュース一覧
  • 【小宮良之の日本サッカー兵法書】 ジダンを追い詰めたのは!? 世界王者クラブを率いる監督の苦労

【小宮良之の日本サッカー兵法書】 ジダンを追い詰めたのは!? 世界王者クラブを率いる監督の苦労

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年01月27日

欧州3連覇を果たしても会長に嫌われたジダン

ロペテギの後を受け、2週間の暫定監督から正式な指揮官に昇格したソラーリ。クラブワールドカップのタイトルを獲得したものの、チームの状況とともに彼の立場も不安定だ。 (C) REUTERS/AFLO

画像を見る

 今シーズン、開幕から指揮を執ったジュレン・ロペテギは、マスコミからの集中砲火を浴び、それに反論。最後は炎上した状態で解任されることになった。まともに仕事できる環境を与えられていない。
 
 その点、昨シーズンまで指揮を執って、3年連続でマドリーを欧州王者に導いたジネディーヌ・ジダンは「絶対的ボス」だった。
 
 ジダンは、戦術家としては凡庸だったといわれる。しかし、選手時代のキャリアと人間としての清廉潔白さで、周りの誰にも文句を言わせなかった。スター選手のエゴ、マスコミの批判精神、そしてファンの高い要求も、求心力で包み込んだ。
 
 ところがフロレンティーノ・ペレス会長は、自分の思い通りにならないジダンを嫌い、後任を探していたという(ペレス会長が仮契約したGKケパ・アリサバラガをジダンは拒否していた)。
 
 ジダンはトップダウンの現場――ペレス会長はクリスチアーノ・ロナウドとの契約更新を拒否、ジダンが要求したエデン・アザールらとの契約にも腰を入れなかった――に疲弊し、自らチームを去った……。
 
 監督は、大変な職業だ。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
【関連記事】
【セルジオ越後】今の日本には"貫禄"がない。主力の疲労も含めて、イラン戦への不安は募るばかりだ
【日本1-0ベトナム|採点&寸評】準決勝へ不安しか残らない内容。及第点と言えたのは…
金田喜稔がベトナム戦を斬る! 「勝ったからOKという考え方もできる。でも、先にもっと大きな目標を描いているなら…」
「最高のスマイルだ!」韓国女子代表のビーナス、イ・ミナが“ファンミ”でのシックな私服姿を公開!
「本当はW杯後に移籍したかった…」アザールが噂されるマドリー移籍への“本音”を告白!
【現地発】Bチーム行きを命じられ、強烈な反骨心を見せた18歳。いまや低迷するマドリーの希望の星に!
インテル行きが噂されるゴディン、「メディカルチェックは済んでいる」と伊メディアが報道

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ