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「サウジ戦もかならず勝つ!」英誌・熟練記者が“森保ジャパンの進化”に太鼓判|アジア杯

カテゴリ:日本代表

マイケル・プラストウ

2019年01月19日

手痛い中島の欠場と、気になる守備の連動性

ようやく巡ってきた出場機会に発奮した乾。サウジ戦では先発か、それとも切り札起用か。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 最初2試合の苦戦は、ある程度予測できた。やはり中島の欠場が痛かった。

 森保ジャパンの攻撃は2列目のトリオ──中島、堂安律、南野拓実が肝で、その積極性と即興性がチーム全体に与えていた影響が大きい。攻撃的なスタイルを貫けたのも、中島が常にスイッチを入れて、瞬く間にエンジン全開の状態に持ち込めたから。彼の不在によって、堂安はまだ孤軍奮闘している印象だが、南野は明らかにプレーレベルが落ちており、どこか迷いも見られた。なによりシュート精度が下がっているのは気がかりである。

 浮き彫りになった課題はほかにもある。守備における中盤と最終ラインの連動性だ。

 テストマッチの段階からそこに不安を抱えているのは明らかだったが、敵のカウンターやマーキングに関して曖昧な部分が散見される。象徴的なのが、2試合連続で相手にPKを与えた点だ。トルクメニスタン戦の終盤にGK権田修一が相手選手を倒し、オマーン戦では長友佑都がエリア内でハンド。後者については主審のミスジャッジに助けられたものの(逆に原口元気へのファウルがPKとなったのはかなり微妙だった)、やはり守備の連携の乱れや詰めの甘さに起因している。ロシア・ワールドカップ時の日本には感じられなかった不安定さだ。

 
 そこに泣き所があるからか、オマーン戦の日本はどこか消極的で、2点目を目ざすよりも堅実な3ポイントの上積みを選択した。ただ、この戦い方なり切り替えの早さは、称えられて然るべき。悪いなら悪いなりに、結果を求めて選手たちがピッチ上で判断したのだから、やはり吉田麻也や長友、酒井宏樹らの経験値のなせる業だろう。勝利というなににも代えがたい良薬で、一歩も二歩も前進できたはずだ。

 過去2戦を踏まえて迎えたのが、ウズベキスタン戦である。かなり心配だったが、こちらは結果的には驚きと再発見の連続だった。

 あれだけのメンバーチェンジを施されても、攻守に質の高い組織力と個の強さを示した。ウズベキスタンは面を食らっただろう。最初の2試合を受けて分析したデータがまるで活かされず、ほぼ無意味となってしまったのだ。

 スタメンを張った日本の11人はいずれも及第点以上の出来だったし、北川航也の貢献度も高まっている。乾貴士と伊東純也の躍動感や、塩谷司のツボを押さえた振る舞いなど、あらためて再評価すべき点も少なくなかった。前半の半ば以降は完全に日本のペースで、先制されても力強くゲームをひっくり返して見せた。とりわけ室屋成のクロスから武藤嘉紀が頭で決めた同点ゴールは、決定的に流れを変える一撃だったと言える。
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