高校最高峰のエアバトラー対決を制するのは?
一方の流経大柏も青森山田と同じく2回戦から登場。初戦の徳島市立戦こそ2-1の逆転勝利で薄氷を踏むも、以降は手堅い試合運びで勝ち上がってきた。星稜との3回戦、秋田商との準々決勝はいずれも1-0。本田裕一郎監督が状況に応じて相手のエースを封じる策を打つなど、相手のストロングポイントを抑えて勝利に繋げた。
5-0の完勝だった準決勝の瀬戸内戦も、敵の長所を消すべくシステムを4-4-2から4-2-3-1に変更。プレスの仕方にひと工夫を加え、ポゼッションスタイルを嗜好する相手を封じ込めた。「青森山田が絶好調ならプレスはうまくかからない。食らいつきたいと思います」と本田裕一郎監督も警戒を強めており、これまで同様に何かしらの対策を打つ可能性は十分にあるだろう。
そうした戦術面に加え、今大会は攻守の要が躍動しているのも好材料。技巧派MFの熊澤和希(3年)や鹿島入団内定の怪物CB関川郁万(3年)が抜群の存在感を放っており、決勝でも持ち前の勝負強さを発揮できれば、チームにとってこれほど心強い存在はない。
攻守に核となる選手を擁している両チーム。ハイレベルな戦いが予想されるなか、どちらが制するのか。勝負を分けるポイントを見出すとすれば、セットプレーが肝となる。
青森山田と流経大柏はともに空中戦を得意とするチームで、FK、CKに加えてロングスローからもチャンスを作ることが可能。前者は192センチの三國、後者は高校サッカー界屈指のエアバトラー・関川。彼らが攻守のキーマンになるはずだ。
両雄ともにお互いを意識していないと話すが、空中戦には絶対のこだわりがある。関川が「制空権を譲る気はない」と話せば、三國も「同じCBとして関川のほうが(今大会で)点を取っているので負けたくない」と意欲は十分。このふたりの対決が決勝のスコアを大きく左右すると言っても過言ではないだろう。
4058校の頂点に立つのは青森山田か、それとも流経大柏か。注目の一戦は14時5分に埼玉スタジアム2002でキックオフを迎える。
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
5-0の完勝だった準決勝の瀬戸内戦も、敵の長所を消すべくシステムを4-4-2から4-2-3-1に変更。プレスの仕方にひと工夫を加え、ポゼッションスタイルを嗜好する相手を封じ込めた。「青森山田が絶好調ならプレスはうまくかからない。食らいつきたいと思います」と本田裕一郎監督も警戒を強めており、これまで同様に何かしらの対策を打つ可能性は十分にあるだろう。
そうした戦術面に加え、今大会は攻守の要が躍動しているのも好材料。技巧派MFの熊澤和希(3年)や鹿島入団内定の怪物CB関川郁万(3年)が抜群の存在感を放っており、決勝でも持ち前の勝負強さを発揮できれば、チームにとってこれほど心強い存在はない。
攻守に核となる選手を擁している両チーム。ハイレベルな戦いが予想されるなか、どちらが制するのか。勝負を分けるポイントを見出すとすれば、セットプレーが肝となる。
青森山田と流経大柏はともに空中戦を得意とするチームで、FK、CKに加えてロングスローからもチャンスを作ることが可能。前者は192センチの三國、後者は高校サッカー界屈指のエアバトラー・関川。彼らが攻守のキーマンになるはずだ。
両雄ともにお互いを意識していないと話すが、空中戦には絶対のこだわりがある。関川が「制空権を譲る気はない」と話せば、三國も「同じCBとして関川のほうが(今大会で)点を取っているので負けたくない」と意欲は十分。このふたりの対決が決勝のスコアを大きく左右すると言っても過言ではないだろう。
4058校の頂点に立つのは青森山田か、それとも流経大柏か。注目の一戦は14時5分に埼玉スタジアム2002でキックオフを迎える。
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)