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【北澤豪のリーガ見聞録|第3回】例年にない面白さ! 2強以外の「戦略的な戦い」によって上位が混戦に

カテゴリ:特集

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年11月27日

世界屈指の個性派集団に組織を持ち込んだのがロペテギの過ち。

マドリーの監督に正式就任したソラーリ。マドリーらしさを取り戻せるか。(C)Getty Images

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――マドリーは暫定監督のソラーリが正式に監督に就任しました。それについてはいかがですか?

 まあ、結果がすべてですからね。暫定監督として戦った試合で、彼は4連勝と結果を出したわけだし、このタイミングで外から大物監督を引っ張ってきても、それはそれでリスクがある。

 ソラーリがどんな監督かはこれからはっきりすると思うけど、今回の監督交代劇を経て改めて感じたのは、タレント力を活かしたチーム作りをすることが、結局マドリーをマドリーたらしめるのかなってこと。

 ジダンの時代も、戦略的にこれって言えるものは少なくて、バルサのように明確な攻撃スタイルも持っていなかった。でもジダンは、あえてそうしていたんだろうね。型にはめず、選手の個性を引き出すために。ロペテギはそこに、組織を持ち込もうとした。

 ただロペテギのサッカーも、最初は上手くいっていた。彼はあれだけのタレントを揃えたチームに規律を持ち込み、ベンゼマやベイルにもしっかり前からプレッシングをかけさせ、球離れを速くし、個ではなく組織で戦うサッカーを植え付けようとした。クリスチアーノがいなくなった状況では、それはそれで面白いのかなって思ったけど、結局上手くいかなかった。

 その理由としては、次第に規律を守れなくなってきたスターを簡単にベンチに下げてしまったこと。マルセロ、ベイル、クロースといった重鎮でも、彼は平気でベンチに置いた。きっと選手を平等に扱いたかったんだろうけど、そのやり方はマドリー向きではなかったね。
 
 特別な才能を持った選手を特別に扱って、信じられない勝ち方をする。結局、マドリーらしさはそこにあるってことに周囲が気づいたからこそ、ソラーリの内部昇格という結論に至ったんじゃないかな。

 
――ソラーリは若手の起用にも積極的ですよね?

 自分がBチームを率いていたからね。ただ、若手を試すのは大切だし、絶対に必要なことだとは思うけど、そこがこのチームの一番のポイントじゃない。やっぱりその時代のトップクラスの選手をズラリと並べて、派手に勝つところにマドリーらしさがあるわけだからね。
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