W杯前にもらったアドバイスとは?
恩師の下で最低限のディシプリンを身に付け、それでいて好戦的なプレースタイルも成熟させたレビッチは、フランクフルトで水を得た魚のように活躍。このパフォーマンスはズラトコ・ダリッチ監督の目にも止まり、ロシアW杯のプレーオフで約2年半ぶりに代表復帰した。
昨シーズンのDFBカップ決勝では2ゴールを叩き込んで優勝に貢献したレビッチは、バイエルン行きが決まっていたコバチに贐となるタイトルをプレゼント。ロシアW杯前にはこんなアドバイスをもらった。
「複雑にやるな。単純にやれ。その時こそお前は最高のプレーができるんだ」
その教えが凝縮されたのが、アルゼンチン戦(グループリーグ2節)の先制ボレー弾であり、大会を通じて見せた身を粉にして戦う姿勢だろう。
W杯準優勝というクロアチアの栄光に大きく貢献したレビッチを、もはや「秘密のままの秘密兵器」と呼ぶ者はいない。いつか再びコバチと“師弟タッグ”を組む日も、そう遠くはないかもしれない。
文:長束恭行
※『ワールドサッカーダイジェスト』11月1日号の連載「クロアチアW杯優勝メンバーの分岐点」より加筆・転載。同11月15日発売号では、ダニエル・スバシッチとデヤン・ロブレンのストーリーを掲載中。
昨シーズンのDFBカップ決勝では2ゴールを叩き込んで優勝に貢献したレビッチは、バイエルン行きが決まっていたコバチに贐となるタイトルをプレゼント。ロシアW杯前にはこんなアドバイスをもらった。
「複雑にやるな。単純にやれ。その時こそお前は最高のプレーができるんだ」
その教えが凝縮されたのが、アルゼンチン戦(グループリーグ2節)の先制ボレー弾であり、大会を通じて見せた身を粉にして戦う姿勢だろう。
W杯準優勝というクロアチアの栄光に大きく貢献したレビッチを、もはや「秘密のままの秘密兵器」と呼ぶ者はいない。いつか再びコバチと“師弟タッグ”を組む日も、そう遠くはないかもしれない。
文:長束恭行
※『ワールドサッカーダイジェスト』11月1日号の連載「クロアチアW杯優勝メンバーの分岐点」より加筆・転載。同11月15日発売号では、ダニエル・スバシッチとデヤン・ロブレンのストーリーを掲載中。