ついにアッズーリの主役へ。ヴェッラッティがチームの“表情”を変える!

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2018年11月14日

パリSGでは活躍もアッズーリでは…。

ロシアW杯予選も怪我もありレギュラー定着はならず。プレーオフは第1戦こそ出場したが、第2戦は累積警告で欠場した。(C)Getty Images

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 そして12年夏には、1200万ユーロ(約15億6000万円)というトップリーグ未経験の19歳では破格の移籍金で、セリエBからパリSGというメガクラブへと一気にジャンプアップ。この新天地ではズラタン・イブラヒモビッチやチアゴ・シウバなど大物に囲まれながら、ヴェッラッティはまったく物怖じせず、すぐにレギュラーの座を掴んだ。
 
 ただ、当時の監督カルロ・アンチェロッティに任されたポジションは、同じ4-3-3でもアンカーではなくインサイドハーフ。以降、パリSGでは監督が代わっても、基本的にはインサイドハーフが主戦場となってきた。
 
 インサイドハーフとしてのヴェッラッティは、ビルドアップで下がり目のポジションを取ってアンカーと連携。中央ルートのパスコースを提供し、敵陣では中盤でのポゼッション確立、そして前線への崩しのパス供給というタスクを担う。タイプ的にはルカ・モドリッチや往年のシャビに近い。
 
 パリSGではチアゴ・モッタ(今夏に引退)というショートパス主体のレジスタ、ブレーズ・マテュイディ、アドリアン・ラビオというポゼッションに絡みながら縦にも仕掛けられるインサイドハーフと組むことで、その持ち味が組織的なメカニズムの中で上手く機能してきた。
 
 しかし近年のアッズーリでは、アンカーがより守備的でレジスタとしてはややクオリティーに欠けるダニエレ・デ・ロッシ、もう一方のインサイドハーフがポゼッション向きとは言えないマルコ・パローロが主な相棒。それゆえヴェッラッティは、レジスタ的な資質を活かしながらポゼッション型のインサイドハーフとして機能できずにいた。
 
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