健闘したのは間違いない。それだけに「あと1枚」があれば…
これが一転したのが中断期間後だ。中断期間にポゼッションを高めることで攻守の改善に取り組んだチームだったが、記録的な猛暑の中で中3日が連続で続く8月のスケジュールの前に苦戦した。
中断期間に故障した中村慶や中原の不在や、新加入のハイロ・モリージャスの故障、負担の増した黒木が不調となったこともあって得点力が大幅に低下した8月には最下位へと転落。9月からは徐々に建て直していったものの、今度は鈴木が負傷する。中村慶も完全に復調しないまま戦ったチームは、競り合いの中で1点に泣き、最下位を脱出できないまま横浜戦を迎えたのである。
中断期間に故障した中村慶や中原の不在や、新加入のハイロ・モリージャスの故障、負担の増した黒木が不調となったこともあって得点力が大幅に低下した8月には最下位へと転落。9月からは徐々に建て直していったものの、今度は鈴木が負傷する。中村慶も完全に復調しないまま戦ったチームは、競り合いの中で1点に泣き、最下位を脱出できないまま横浜戦を迎えたのである。
J1残留を争ったチームの選手基本報酬総額が、長崎の2~3倍という中で、選手とチームは成長し、予想以上の健闘を見せたのは間違いない。それだけに「あと1枚」があればと思わずにはいられない。長崎は弱くはない。だがJ1で競り合う中で+αを欠き、それが最後に結果となってあらわれたと言えるだろう。
取材・文●藤原裕久(サッカーライター)
取材・文●藤原裕久(サッカーライター)