【横浜】未完成の“俺たちのサッカー”。グローブを投げつけた飯倉大樹の並々ならぬ決意

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年10月28日

「これを失ったら、ちょっともったいない」

今年の元日に行なわれた天皇杯に続き、埼スタでのタイトルマッチでまたも敗れる。この悔しさを糧にできるか。飯倉(21番)は「継続」の重要性を説く。写真:田中研治

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 だからこそ、いつまでもヘコんでいるわけにはいかない。改めて、進むべき道もはっきりした。より高みを目指すなら、今季から取り組むポゼッション重視の攻撃サッカーを、愚直に貫くしかない。
 
「俺たちは、サッカーの“質”で相手を倒していかないと。その意味では、良い勉強になった。高い授業料だったけど」
 
「来年以降、やっぱりF・マリノスのサッカーが、Jリーグの中で一番楽しいし、一番魅力的だし、タイトルに近いよねって言われるように」
 
「俺は、このサッカーをやってきて良かったと思っている。これを失ったら、ちょっともったいない」
 
 ブレずに自分たちのスタイルを信じて、さらなるレベルアップを遂げる。そして、タイトルを獲る。では、そのためには何をすべきなのか。
 
 飯倉の答えは、端的に言えば、継続だ。地道にチームを強化させてきた湘南との一戦で、それを再確認したようだ。
 
「小さな積み重ねの重みってものを、湘南の選手のほうが理解していたと思う。日々の練習や行いで得たものでしか、タイトルは引き寄せられない。その点で、俺も含め、うちはまだまだ甘いんじゃないかな。本当に、些細なトラップや判断ですべてが変わってくるから」
 
 グローブを投げつけた理由を聞けば、「むっちゃ悔しかった」から。試合に負けたことはもちろん、まだまだ自分たちにはやるべきことがあるのに、どこかでそれを怠っていたから。そのことを痛感したからかもしれない。
 
「(決勝は)楽しかったです。負けて悔しいけど、過去を振り返っても、どうにもならないから。次、みんなのために頑張ります」
 
 柔和な笑顔に、並々ならぬ決意が滲み出ていた。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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