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伝統の価値が問われる“南米クラシコ”――アルゼンチンで軽視された原因は何か?【現地発】

カテゴリ:ワールド

チヅル・デ・ガルシア

2018年10月19日

メッシというアイコンがいないうえに…

舞台がサウジアラビアということもあるだろうが、アルゼンチンでは極端に注目度が低くなった2018年の“南米版クラシコ”。その原因には奇しくも国内サッカーの情勢も関係しているようだ。 (C) REUTERS/AFLO

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 今回のサウジアラビアでのクラシコが不人気だった要因は、言うまでもなくメッシの不在が影響している。アルゼンチンでは誰もが、代表ユニホーム姿のメッシに、そして、彼ほどの選手が自分たちを代表してくれることに誇りを感じている。

 ただでさえ、サッカー文化がクラブ人気によって支えられているこの国で、不満の残る結果に終わった先のロシア・ワールドカップ以後、アイコンと言うべきメッシが離れている代表チームの親善試合に興味を持ってもらおうと努めることこそ無謀なのだ。

 この「クラブ人気に支えられるサッカー文化」もまた、ジッダでのクラシコから話題性を奪う大きな原因を作った。

 というのも、アルゼンチンの2大クラブ、ボカ・ジュニオルスとリーベルプレートがともに南米クラブ王者を決めるコパ・リベルタドーレスのベスト4に進出し、スーペル・クラシコから1週間後(10月25日)にボカがパルメイラスと、リーベルがグレミオとそれぞれブラジルの強豪と、準決勝の1stレグを戦うことになっているからだ。

 リベルタドーレスでは、今年から決勝戦で同一国のクラブ同士の対戦が可能となったことから、仮にボカとリーベルがブラジル勢に勝った場合、両者がファイナルで激突することになる。

 そんな準決勝を直前に控え、アルゼンチンの全人口の半数以上を占めるボカとリーベルのサポーターの興味が南米王者に向けて注がれているのは当然の現象といえよう。
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