残留争いの力になるような活躍を期待
何よりも、40分には「アシスト」という結果でアピールできたのは大きかっただろう。自ら放ったCKは相手にクリアされるも、こぼれ球を拾った仲川輝人からパスを受けると、中にいる畠中槙之輔に、自慢の左足でふわりとしたクロスをダイレクトで送る――優れた技術とアイデアが凝縮されたアシストだった。
左右のCKを任されるなど、セットプレーのキッカーとしてもアンジェ・ポステコグルー監督から厚い信頼を寄せられているのだろう。59分には、ペナルティアークのほぼ中央という好位置からのFKのチャンスがあり、惜しくも壁に阻まれてゴールはならなかったが、キッカーを務めたのは久保だった。
FKの直前にファウルの判定があり、転がるボールを拾った喜田拓也が、それを久保に手渡す。だが、そこにはウーゴ・ヴィエイラもいて蹴りたそうな雰囲気を醸し出していた。ふたりの間でどんなやり取りがあったかは分からないが、最終的にはキッカーを譲らなかったそのメンタルの強さも頼もしさを感じさせる。
非凡なポテンシャルを秘めているのは間違いない。本人を潰しかねない過度の期待は禁物という見方もあるが、世界を見渡せば、プロの舞台で活躍している17歳はいる。今後、できるだけ多くの実戦を積ませることで、期待どおりの成長を遂げるかもしれない。
もっとも、その前にまずは横浜の残留争いの力になれるかどうか。さらに力をつけて、低迷するチームの起爆剤になるようなパフォーマンスを期待したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
左右のCKを任されるなど、セットプレーのキッカーとしてもアンジェ・ポステコグルー監督から厚い信頼を寄せられているのだろう。59分には、ペナルティアークのほぼ中央という好位置からのFKのチャンスがあり、惜しくも壁に阻まれてゴールはならなかったが、キッカーを務めたのは久保だった。
FKの直前にファウルの判定があり、転がるボールを拾った喜田拓也が、それを久保に手渡す。だが、そこにはウーゴ・ヴィエイラもいて蹴りたそうな雰囲気を醸し出していた。ふたりの間でどんなやり取りがあったかは分からないが、最終的にはキッカーを譲らなかったそのメンタルの強さも頼もしさを感じさせる。
非凡なポテンシャルを秘めているのは間違いない。本人を潰しかねない過度の期待は禁物という見方もあるが、世界を見渡せば、プロの舞台で活躍している17歳はいる。今後、できるだけ多くの実戦を積ませることで、期待どおりの成長を遂げるかもしれない。
もっとも、その前にまずは横浜の残留争いの力になれるかどうか。さらに力をつけて、低迷するチームの起爆剤になるようなパフォーマンスを期待したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)