夏に屈辱的な敗戦を味わった昨冬の王者は選手権までに立ち直れるのか
とりわけ、大津はロングフィードを両SBの裏に入れる作業を徹底してきた。その理由は前橋育英のビルドアップを封じるためだ。福島が長いボールを両サイドに蹴り込み、水野と樋口のドリブルで崩す――。いずれのゴールも狙いとするパターンから生まれたものだった。
「勝つためのパターンが幾つかあるなかで、相手のSBを止めることと吉村と福島で室井と高橋を止める選択をした」と平岡和徳総監督が言うように、大津は最後までこのやり方を崩さなかったのだ。
一方、前橋育英は自分たちのスタイルを崩さない。結局、自分たちのこだわりが相手の術中にハマる展開につながり、「もう少しボールをトントンとつないで、ボランチのところからパーンとつなげると思ったんだけど…。ボールが自分たちの中盤を越えていくことが多くなってしまった」(山田監督)。
まさかの初戦敗退を喫した前橋育英。彼らはここからいかにして這い上がって来るのか。「上手くいかないのがサッカー。ここで落ちてはだめなのでもう1回やり直す。ここで負けたことをプラスにしていかないといけない」と話した山田監督の下、上州のタイガー軍団はこの敗戦を糧にして冬の檜舞台に戻って来る。
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
「勝つためのパターンが幾つかあるなかで、相手のSBを止めることと吉村と福島で室井と高橋を止める選択をした」と平岡和徳総監督が言うように、大津は最後までこのやり方を崩さなかったのだ。
一方、前橋育英は自分たちのスタイルを崩さない。結局、自分たちのこだわりが相手の術中にハマる展開につながり、「もう少しボールをトントンとつないで、ボランチのところからパーンとつなげると思ったんだけど…。ボールが自分たちの中盤を越えていくことが多くなってしまった」(山田監督)。
まさかの初戦敗退を喫した前橋育英。彼らはここからいかにして這い上がって来るのか。「上手くいかないのがサッカー。ここで落ちてはだめなのでもう1回やり直す。ここで負けたことをプラスにしていかないといけない」と話した山田監督の下、上州のタイガー軍団はこの敗戦を糧にして冬の檜舞台に戻って来る。
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)