昨年度は流経大柏が優勝を果たしたなかで、個人の活躍も目立つ大会だった。郷家友太(青森山田→神戸)、安藤瑞季(長崎総科大附→C大阪)らは強烈なインパクトを残し、高卒でのプロ入りを掴んだ。
そういう意味でインターハイはプロ入りを目指す選手たちにとって、いわば就職活動の場。たとえ優勝を果たせなかったとしても、個々のアピール次第で可能性は無限に広がる。
今回は高卒でのプロ入りを目指す逸材や夏の主役になりうる好プレーヤーを3回に分けて紹介する。まずはFW編だ。
注目はなんと言っても昨冬の選手権決勝で劇的なV弾を決めた前橋育英の榎本樹だ。最終学年に入り、得点力が向上。注目FWはタイガー軍団の絶対軸として三重の地に乗り込む。
来秋のU-17ワールドカップの出場を目指すU-16日本代表の西川潤(桐光学園/2年)も今大会屈指の実力者で、下級生とはいえブレイクの可能性を秘める。そのほかにも強烈な個性を持つFWがずらりと顔を揃えており、大会のメインキャストを張るだけの力はあるはずだ。
編集部が厳選! インターハイを熱くするネクストヒーローズ~MF編
編集部が厳選! 夏のインターハイを熱くするネクストヒーローズ~DF・GK編
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【高校サッカーダイジェスト厳選/インターハイ必見タレント】
Part.1 FW編
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西川 潤
にしかわ・じゅん
桐光学園(神奈川)/3年/U-16日本代表
U-16代表でエースを張る逸材は、1年時から桐光の10番を背負う。中央から個人で打開を図り、ゴールを陥れる。「自分がやるという自覚が芽生えてきた」俊英に、注目だ。
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井上燎哉
いのうえ・りょうや
藤枝東(静岡)/3年
県予選ではスーパーサブながら4戦連発を記録したパワーシューター。「大事な試合で決
め切る」勝負強さを持ち、利き足ではない左でも強烈な弾丸シュートを蹴り込んでくる。
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宮本稜大
みやもと・りょうた
國學院久我山(東京)/3年
代表決定戦の都予選準決勝でハットトリックの大暴れ。切れのあるドリブルと正確無比なシュートで幅を利かせる。パスワークと連係で崩す久我山に欠かせない、前線の核だ。
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藤岡翔太
ふじおか・しょうた
伊賀白鳳(三重)/3年
開催県代表として初の全国に臨む伊賀白凰の絶対的エース。攻守両面でセンスの高さを感じさせる位置取り、強気の仕掛けが頼もしい。澤野とのレフティ2トップは、敵の脅威だ。
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久乘聖亜
くのり・せいあ
東山(京都)/3年
欧州で奮闘する鎌田大地“2世”とも評される万能型ストライカー。大先輩同様に相手の隙を見つけて通すパス、スピードある抜け出し、両足から放つ強烈なシュートは必見。
