1年目を考えると“ありえなかった”、W杯という目標
現在21歳の板倉は東京五輪の出場資格を持つ世代でもあり、かねてからこの大会を目指す年代の代表にはコンスタントに呼ばれ続けている。故に本人としても仙台で活躍することは2020年のメンバー入りに近づけるという意味も持っていた。しかし、このほど、目指すところに変化が生まれたという。
「今回ワールドカップを見て、あの舞台に立ちたいなとすごく強く思った。もちろんオリンピックも目指しますけど、その前にA代表に入りたいし、そうすればもっともっとチャンスは広がってくると思う。目標は高くというか、そこを目指してやらないといけないなと」
五輪の前にA代表へ、というこの決意だが、彼がプロに入りたての頃を考えるとこんな言葉が出てくるのは感慨深いものがある。本人としてもその当時を振り返ると、まったくの想定外とも考えているようだった。
「正直、1年目の時を思うと(代表を現実的に目指せるようになることは)まずありえない。プロに入った時は試合に出られないと思っていたし、出てもできないなと思っていた。それがこうやってちょっとずつチャンスをもらって試合に出ていくことによってスピード感にも慣れた。というかフロンターレの練習の中でスピード感を持ってやれたというのは大きかったですけど、こうやって仙台に来てもできている。でも1年目の僕からしたら考えられないかなと」
「今回ワールドカップを見て、あの舞台に立ちたいなとすごく強く思った。もちろんオリンピックも目指しますけど、その前にA代表に入りたいし、そうすればもっともっとチャンスは広がってくると思う。目標は高くというか、そこを目指してやらないといけないなと」
五輪の前にA代表へ、というこの決意だが、彼がプロに入りたての頃を考えるとこんな言葉が出てくるのは感慨深いものがある。本人としてもその当時を振り返ると、まったくの想定外とも考えているようだった。
「正直、1年目の時を思うと(代表を現実的に目指せるようになることは)まずありえない。プロに入った時は試合に出られないと思っていたし、出てもできないなと思っていた。それがこうやってちょっとずつチャンスをもらって試合に出ていくことによってスピード感にも慣れた。というかフロンターレの練習の中でスピード感を持ってやれたというのは大きかったですけど、こうやって仙台に来てもできている。でも1年目の僕からしたら考えられないかなと」
五輪代表を率いる森保監督がA代表を兼任したことも大きい。それについては「チャンスと思うしかないし、そこを狙わない方がおかしいと思います」と口にする。
思い返せば彼が18歳の時、筆者にこんなことを言っていた。
「マッチアップしてネイマールを削りに行きたい」
当時は冗談交じりの発言だったかもしれない。それでも、このまま歩みを続けた先の未来に、思い描いていたこのシーンが現実となる可能性は、決して低くはないだろう。
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
思い返せば彼が18歳の時、筆者にこんなことを言っていた。
「マッチアップしてネイマールを削りに行きたい」
当時は冗談交じりの発言だったかもしれない。それでも、このまま歩みを続けた先の未来に、思い描いていたこのシーンが現実となる可能性は、決して低くはないだろう。
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)