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Jリーグは外国人枠撤廃に踏み切るべきか?「J1は撤廃するべきだが、危惧されるのはGKの育成だ」【識者の見解#1】

カテゴリ:Jリーグ

清水英斗

2018年07月25日

クラブは難しいGK育成に本腰を入れるより、手早く助っ人で補強する可能性はある

懸念はGKの育成。磐田のカミンスキーを始め、今のJリーグでは多数の外国人GKが活躍しており、日本人が経験を積むのが難しくなっている。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 J2以下は、現在の外国人枠を維持しても良いが、トップに位置するJ1は撤廃するべき。もちろん、ブンデスリーガのように自国選手、育成選手の一定数以上の登録が、最低条件であることは言うまでもない。ACLと外国人枠(ACLは3人+アジア枠1人)がずれることは問題ではあるが、世界の強豪国になる道筋を描くためには、ACLに期待するより、Jリーグの抜本的な改革に乗り出したほうがベターだ。
 
 しかし、唯一、筆者が危惧するのはGKである。一度レギュラーが固定されると、ポジションを奪うことは極めて困難だ。すでにJ1では外国人GKが増え、日本人GKの出場機会が減っている現状がある。果たして、どちらが良いのか。

 現状の日本と欧州のGKのプレースタイルを見比べると、日本のGKはあまりにもガラパゴス化している。ボールにアタックする技術、競り合いに強いフィジカル、ロジックに裏付けられた戦術判断など、世界のGKとは大きな違いがある。現在の欧州では、国々におけるGKの理想像がひとつに収束してきたが、日本はその流れに乗っていない。世界の潮流に鈍感になっていることは大きなリスクだ。
 
 数年前のJリーグでは、日本人GKの出場機会が保証されていた。しかし、それでGKの強化がスムーズに進んだのかと言えば、そうでは決してない。単純にガラパゴス化しただけだ。出場するだけでは意味がない。競争に勝たなければ、競争しなければ、なんの意味もないのだ。
 
 そうは言っても、クラブは難しいGK育成に本腰を入れるより、手早く助っ人で補強する方向に走る可能性はある。GKに関しては、日本サッカー協会が改革に乗り出し、育成の見直しと、さらに日本代表に人材を輩出したクラブへの育成ボーナスを、セットで考えるべきだろう。
 
文●清水英斗(サッカーライター)
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