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Jリーグは外国人枠撤廃に踏み切るべきか?「J1は撤廃するべきだが、危惧されるのはGKの育成だ」【識者の見解#1】

カテゴリ:Jリーグ

清水英斗

2018年07月25日

「日本人選手の強化につながるとは思えない」という懸念はナンセンスだ

イニエスタを獲得した神戸は、一方で攻守に奮闘していたチョン・ウヨンらを放出した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 イニエスタを獲得した神戸は、レアンドロとチョン・ウヨンを放出して外国人枠に空きを作った。こうした事態を避けるため、外国人枠(1チーム最大5人の外国籍選手の登録が可能)を撤廃し、自由に補強ができる体制を作るべきだという声が上がっている、この動きを識者はどう見るか?
 
―――◆―――◆―――◆―――
 
 なんらかの手を打たなければならないのは明白だ。世界トップの市場がある欧州とJリーグは、シーズンに約半年のずれがある。そのため、夏の移籍マーケットでJクラブがアンドレス・イニエスタのような大物を獲得するチャンスに恵まれても、同時に苦しい外国人枠のやり繰りを強いられる。戦力のアップとダウンがセットになってしまう現行の仕組みはまずい。だからといって、最初から外国人枠に1~2人の空きを作るのは理にかなっていない。
 
 では、どうするか。シーズン中の一時的な増枠もあり得るだろうから、案としては、人数をふたりなどに限定したうえで、一時的に増枠を認め、翌シーズンの開幕までに獲った人数分を減らして合わせればOKとする。このような措置があれば、今回の神戸ほど慌てることはない。現状維持に近い案だ。
 
 それに比べると、外国人枠の撤廃は、よりアグレッシブな改革と言える。筆者はこちらを推す。そもそも外国人枠をなくせば、やり繰りに悩む必要はない。もちろん、懸念を抱く人は多いはず。「日本人選手の出場機会が無くなるぞ?」「日本人選手の強化につながるとは思えない」と。
 
 だが、この懸念がナンセンスなのは、日本人選手が外国人選手との競争に勝てないことが前提になっているところだ。日本がワールドカップに出場できなかった時代ならば、その不安は妥当かもしれない。しかし、今は出場することが当たり前になった。欧州でプレーする日本人選手もかなり増えた。果たして、日本人選手の出場機会を過剰に危惧するような状態だろうか?
 
 たしかに、出場機会を失う選手は、個々には現われるはず。しかし、そこでポジションを失ってしまう選手は、そもそも日本代表で活躍できるレベルではない。外国人選手に学び、成長し、ハイレベルな競争に勝って日本代表に招集される。それが底上げというものだ。世界を意識するなら、外国人との競争に勝てないことを前提にしてはいけない。
 
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