左利きの右SBは有益なのか。FC東京の成長株・小川諒也が示した新たな可能性  

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2018年07月19日

新たなポジションでプレーをしたレフティー小川の感想は?

長谷川監督が取った苦肉の策は小川の可能性を引き出した。今後、右SBで起用される場面はあるのだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 チーム事情から逆サイドに置かざるえなかったなかで、小川の右SB起用は新たな可能性を示した。攻撃面では空いたスペースを巧みに使い、中央へ切り込んでチャンスを創出。逆サイドからのクロスにも左足で合わせるなど、想像以上のパフォーマンスを見せた。
 
 そして、何より機能していたのは守備面。対面する相手はJ屈指のアタッカーであるクリスティアーノだったが、ほぼ仕事をさせなかった。
 小川は縦を切りながら、クリスティアーノを中央に誘導すると、すかさず、左足を伸ばして危険な場面を未然に阻止した。「相手が中に行ったときに(内側にある)左足でブロックできるので、やりづらさはなかった。むしろ、やりやすかったかもしれない」と、小川も新たなポジションに伸びシロを感じたようだ。
 
 もともと、流経大柏高時代は最前線から最終ラインまで難なくこなすポリバレントプレーヤーだった。同校の本田裕一郎監督から試合前に突然、「今日はFWで使うぞ」と言われても動じずに対応してきた経験値もある。そうした過去を思い返せば、右SB起用に対応した事実に驚きはない。ただ、前述のように新たな一面を発見できたのは、本人にとっても意外だったのだろう。
 
 レフティーを右SB起用する奇策。固定概念を覆すコンバートが、小川をさらなる高みに導くかもしれない。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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