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【藤田俊哉の目】欧州スカウト陣も日本代表をチェック! 3試合でさらに価値を上げたのは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月01日

ポーランド戦前からベスト16の壁を突破するための準備が進められていた

ポーランド戦で大きなギャンブルに打って出た西野監督。見事に決勝トーナメント進出を勝ち取った。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 ワールドカップのレギュレーションは、グループリーグで2位以内の成績を残したチームが、決勝トーナメントへと進むことができるというものだ。つまり、グループリーグというのは、3試合を通してポイントを積み上げていくゲームである。コロンビア、セネガル相手に4ポイントを積み重ねた“貯金”があったから、日本は「他力」だったとはいえ、0対1でも2位通過できる、という選択肢が生まれたのだ。ポーランド戦は、グループリーグ3試合のうちの1試合と考えればいい。グループリーグ2戦で2連敗を喫して、早々と敗退しているチームもいる。ポーランドに0対1で敗れた結果だけで評価する必要はない。
 
 今回、日本はアジアの出場国中で唯一となる決勝トーナメント進出を果たした。日本はブラジルやアルゼンチン、フランスといった世界の強豪国と比べ、その歴史は浅い。1998年のフランス大会で初出場して以降、ワールドカップに6大会連続で参加しているものの、日本にとってのワールドカップ=世界への挑戦という歴史は、まだ24年間しかない。そのうち、日本は2度グループリーグ突破を果たしたが、いずれもベスト16の壁を打ち破れていない。世界のなかでは、いまだにサッカー後進国と見られている日本が今回、ベスト8入りへの挑戦権を手に入れたのである。それこそ価値のあるものだと、私は感じている。
 
 日本がポーランド戦に勝って、1位通過していれば最高だった。そういった意味では、チームとしてゲームプラン通りに進めることができなかったという悔しさはあるだろう。ポーランド戦での勝利を確実なモノにするならば、セネガル戦と同じスタメンで臨んだはずだ。ポーランド戦で“スタメン6人を入れ替え”臨んだその狙いは、決勝トーナメント1回戦に向けて、それまでの2試合を戦った選手たちの体力の消耗を考慮してのもの。ロシアの気象条件は想像以上に厳しい。試合会場による気温、湿度の高低差がある。広いロシアの移動距離も長く、国内での時差もある。
 
 それらのすべてを考慮したうえで、ポーランド戦前からベスト16の壁を突破するための準備が進められていたと言える。その大きなリスクを伴う決断を下した西野監督の采配は強気だった。刻々と変わる状況に対してフレキシブルに対応した指揮官のジャッジはもちろん、それをピッチ上でしっかりと遂行した選手たちに大きな成長の跡を感じる。
 
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