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カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年07月01日

長い時間で見れば、グループリーグ突破という結果を残す方が間違いなく重要

グループリーグ突破に大きく貢献した大迫(左上)、柴崎(右上)、酒井宏(左下)、乾(右下)。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 グループリーグ第3戦、日本はポーランド相手に0対1で敗れたものの、今大会導入されたフェアプレーポイントでセネガルを上回り決勝トーナメントを決めた。日本は試合終盤、0対1の状況で戦略上、ポーランド相手に0-1のまま試合を終わらせた。それについていろんな議論が起きているようだけど決勝トーナメント進出という結果を残したことを素直に喜びたい。
 
 この日、日本は引き分け以上で自力での突破を決めることができたが、スコアレスドローで迎えた59分にポーランドに先制点を与えてしまった。セットプレーからの失点は警戒していただけに残念だが、その後、日本は乾を投入して反撃態勢を整えていった矢先の74分、同時進行のコロンビア対セネガルの一戦で、コロンビアが先制したとの情報が入ると、西野監督は180度違った方向へと舵を切ったのだ。
 
 ポーランド1対0日本、そしてコロンビア1対0セネガル。このまま両会場のスコアが動かなければ、日本は2位通過できる状況だった。試合終了まで残り15分。セネガルがコロンビアに追いついたら日本の敗退が決まるというリスクを承知の上で、西野監督は目の前のポーランド戦を捨てることを決断した。その後、長谷部を投入して、日本は攻撃を放棄し、最終ラインでの“パス回し”に徹して、タイムアップの笛を待ち続けたのである。
 
“他力となってしまった”2位通過。欲を言えば、1位突破でイングランドと戦ってほしかったという想いはあるが、グループリーグ突破というミッションをクリアしたことは、日本サッカーにとっても喜ばしいことだ。
 
 冒頭で触れたようにポーランド戦の戦い方について厳しい意見があるのは理解するが、やはりプロサッカーの世界は結果がすべて。目の前の勝負にこだわってグループリーグ敗退という結末が待っていたとしたら、そちらのほうがつらい結果と言える。おそらく西野監督は結果をつかむためにリスク覚悟で決断を下した。そのことが大きな驚きでもあった。
 
 私自身、ヨーロッパに拠点を置いて活動していると、ヨーロッパにおける日本のサッカーの扱われ方に悔しい思いを抱くことが多い。だからこそ、結果を残すことの価値の大きさをつねに痛感している。言うまでもなく、ヨーロッパにおける日本サッカーに対する評価はまだまだ低い。世界やヨーロッパに日本のサッカーを認めてもらうには、こうした世界大会での結果を積み重ねていくしかない。世界と肩を並べるには時間が必要だ。いまの“瞬間”だけで見れば、“負け残り”となったポーランド戦での戦い方に関して、いろんな考え方もあるだろう。しかし、長い“時間”で見れば、グループリーグ突破という結果を残すほうが日本にとって間違いなく重要なことになる。
 
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