元W杯戦士が激論!西野ジャパンのロシア行き「23人」の選考ポイントは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2018年05月11日

「初めてのW杯は緊張したし、思い込んだし、空回りした」(福西氏)

開幕2か月前に代表を率いることになった西野監督。準備期間が短いだけに、前体制を継承する形での選考が濃厚か。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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福西 あとはやっぱり、経験ですよね。選手としてのキャリアではなく、ワールドカップに出たことがあるか、ないか。そこは重視したい。

秋田 自分が現役の時は、どんな試合でもモチベーションは変わらずにやっていたつもりだけど、やっぱりワールドカップは違う。当たり前だけど、世界のトップクラスが集う大会だから。想像以上に気持ちが昂ったし、それを経験しているかどうかは確かに大きい。

福西 普通の大会ではない。少なくとも僕にとってはそうでした。2002年の日韓大会が初めてのワールドカップでしたけど、思ったより緊張したし、思い込んだし、空回りしました。だから、そういう舞台を知っていれば、計算は立ちやすい。

秋田 頼りにはなるよね。

――キャラクター的な部分では、やはりリーダータイプは必要?

福西 それはもう当然。西野ジャパンで言えば、状況が状況なだけに、周囲からの信頼の厚い長谷部(誠)は絶対に入れるべき選手。

秋田 僕の考えでは、チームを引っ張っていくのは吉田(麻也)かなと思うけど、それでも長谷部にはいてほしい。ワールドカップでの経験に加えて、いろんな問題に対処できる数少ないひとり。チームメイトの相談にも乗ってあげられるだろうし、全体を見渡せるからね。

――ちなみに、おふたりが揃って出場した日韓大会の時は、誰がまとめ役だったのですか?

福西 誰です?(森岡)隆三とか?

秋田 あの時は誰が中心とかではなく、システムが中心だったはず。まずはシステムありきで、誰が出ても同じことができるのが目標だった。

福西 やることがはっきりしていた。

秋田 システムが占める割合が、全体の70パーセントだっけ?

福西 そう言われていましたね。ポジションごとの役割をこなせれば、ある意味、誰でも大丈夫だった。 
 
秋田 残りの30パーセントが、個の能力とか判断に委ねられていた。おそらくハリルホジッチも、そういうふうにやりたかったと思うんだよね。

福西 でも、ハマらなかった。

秋田(日韓大会時の日本代表監督のフィリップ・)トルシエの時も、批判や不満がまったくなかったわけではない。だけど、チームとして結果が出ていた。

――イタリアと引き分けたり、02年のワールドカップイヤーには、欧州勢に連勝する時期もありました。一方、ハリルジャパンはロシア行きを決めた後は、テストマッチで思うような成果を得られませんでした。

秋田 そこが大きな違いだと思う。ハリルホジッチもトルシエも、非常に個性の強い監督。日本人からすれば、もしかしたらアレルギー反応を示すかもしれないけど、結果が出ていればチームとしてまとまれる。あくまでも憶測だけど、ハリルジャパンは勝利から遠ざかることで、一枚岩になれなかったのかもしれない。 
 
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