［FW］
☆MAN OF THE MATCH
９　ルイス・スアレス　7.5（90＋２分OUT）
10分、メッシが作ったスペースにS・ロベルトのクロスを呼び込み、豪快なダイレクトボレーを叩き込むと、52分にはヴァランヌを蹴散らす強引なドリブルで左サイドを突破し、メッシのゴールをお膳立てした。このふたつのゴールシーン以外にも、メッシとのコンビから再三チャンスを演出し、闘志むき出しのプレーでクラシコを盛り上げたこのストライカーこそ、238回目のクラシコにおけるMOMにふさわしかった。

10　リオネル・メッシ　6.5
前半の多くの時間でマドリーのCBとカゼミーロの徹底したマークに苦しみ、存在を消されたが、イエローカードを受けた45分のS・ラモスに対する激しいタックルを境に「クラシコ・モード」にシフト。後半開始直後には相棒スアレスから受けたパスを、S・ラモスとカゼミーロをかわして鮮やかにゴールにねじ込んだ。
 

［交代出場］
DF
２　ネウソン・セメド　６（46分IN）
S・ロベルトが前半終了間際に退場となり、コウチーニョとの交代で後半の頭からピッチに入った。粘り強い守備に加え、攻撃時には的確なポジションをとることをさぼらず、58分にはパウリーニョに絶妙のクロスを提供するなど好機も演出した。

MF
15　パウリーニョ　６（58分IN）
やはりこういったインテンシティーの高いゲームでは力を発揮する。イニエスタに代わって58分にピッチに立つと、すぐさまゴールにチャレンジ。さらにブスケッツ、ラキティッチとの３ボランチのような形で、マドリーの攻撃を阻止しつづけた。

FW
17　パコ・アルカセル　-（92＋２分IN）
メッシの守備の負担を減らすため、スアレスに代わってピッチに送り込まれた。数的不利になる場面が多かった右サイドを中心にケアしていた。

［監督］
エルネスト・バルベルデ　６
早い時間帯に退場者を出し、数的不利の戦いを強いられたものの、迷いなき采配で見事に窮地を乗り切った。もし、「最後のクラシコ」に臨んだイニエスタにこだわり、ベンチに下げるタイミングがあと数分遅れていたら、無敗を貫けていたかどうかはわからない。S・ラモスが最前線に上がり、それに伴ってメッシが守備に追われるようになった終盤にも、すぐにパコ・アルカセルを投入するなど、最後まで冷静さを失わなかったのはさすがだ。

※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

文●竹田忍（サッカーダイジェストWeb編集部）