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【小宮良之の日本サッカー兵法書】戦術に動かされるのではなく、己の意思でプレーできているか!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年01月25日

日本人選手に試される「試合を戦う力」

日韓W杯の時、DF陣はフィリップ・トルシエ監督の指示にただ従うのではなく、それぞれの判断で柔軟に動いて窮地を乗り切った。ハリルジャパンにおいても、選手にはそういった臨機応変さが必要だろう。写真はE-1選手権の韓国戦後。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 また、バックラインからビルドアップしようとしたものの、想像以上の相手のプレスのキツさに面食らった。2失点目は、横パス気味のバックパスをエリア内で受けた選手が、そのボールを相手に背を向けたまま持ち運ぼうとしたところ、猛然と寄せられて刈り取られた。目を覆うような場面だった。
 
 3-4-2-1というシステムに不慣れな選手もいただろう。しかし、90分間を戦いのなかで、何ひとつ改善できなかった。相手のプレーに対応し、やり方を変えられない。デジャブのような失敗を繰り返した。体格で劣る試合でのマネジメント、あるいは適応力という点で、これは深刻な問題だろう。
 
「この経験を活かしたい」
 
 選手たちは試合後に、こう語っている。糧にする。それは日本人の長所だろう。さもなくば、日本サッカーは厳しい現実と直面するはずだ。
 
 E-1選手権で、不利な戦術を選び、敗因を作ったのはハリルホジッチ監督だった。では、ワールドカップのピッチに立つ選手たちは、どのように戦うのだろうか?
 
 日本人選手の「試合を戦う力」が試される。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、今年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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