適切なプレーを選べない「試合運びの拙さ」

一朝一夕で弱点は改善できるものではなく、相手に弱みを見せない戦い方が必要になる。監督の責任が大きいのは間違いないが、実際に戦っているのは選手である。苦しければ、そこから逃れる方法を自ら考えて実行できる意思や力が必要だろう。写真はウズベキスタン戦。 (C) Getty Images
「中盤で繋ぐな! ボールを持ったら、縦に蹴れ!」
ボールプレーに長じ、コンタクトプレーで劣るにもかかわらず、自ら墓穴を掘る戦いだった。果たせるかな、北朝鮮、中国には勝ったものの、内容は惨憺たる有様。韓国には、こてんぱんにされた。
図らずも明らかになったのは、「対人プレーでは、格下と思われる相手に対しても分が悪い」という日本サッカーの現実だった。とりわけ、韓国戦では単純なハイボールに苦しみ、その混乱が失点に繋がっている。プレーインテンシティーの低さを露呈した。
日本のプレー強度の問題は、ハリルホジッチだけでなく、ハビエル・アギーレ、アルベルト・ザッケローニなど、過去の代表監督も指摘していた点である。
欧州や南米の選手は、プレスの時にそのまま突っ込み、挟み込むような勢いで、決して止まることがない。ボールを奪いに、ほとんど本能的に食らいつく。その強度の連続があるだけに、日頃から鍛えられている部分もある。そこで、乱戦、肉弾戦において差が出るのだ。
日本人の“脆さ”は、流れのなかでの適切なプレーを選べないという、「試合運びの拙さ」に拍車をかけている。
今月19日、U-23アジア選手権中国大会の準々決勝が行なわれたが、U-21日本代表はU-23ウズベキスタンと対戦し、0-4という大差で敗れた。
「ウズベキスタンの方が、総合力で上だった。個人の判断、局面の強さ、チームの成熟度……。立ち上がったばかりのチームなので、これからより良いチームに、良い選手になっていくように――」
チームを率いる森保一監督は試合後にこう語ったが、年齢差はあるとはいえ、完敗であり、0-5、0-6になってもおかしくはなかった。日本はほとんど、何もできずに終わっている。
まず、クロスの対応に苦しんだ。しっかりクリアできない。放り込む攻撃に慣れていないせいもあるだろう。先制点も、空中でクリアしきれず、ペナルティーエリア内での球際にも敗れ、エリアの少し外側から叩き込まれた。
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