あれやれこれやれって、たぶん僕には言えない。
現在38歳。スパイクを脱ぐ日はそう遠い未来ではない。
モッサンにとっての“その時”とは?
「走れなくなったら、ですかね。いまの僕は膝と上手く付き合ってかなきゃいけないんで。もっともっとわがままにサッカーをやりたいけど、どうかな、究極言えば、止める、蹴るができなくなったらかも。そこだけはずっと大事にしてきましたから」
セカンドキャリアへのイメージはあるのだろうか。
「実はこう見えて、指導者のB級ライセンスを持ってるんですよ。何年か前に、オフでも身体が動かせるからいいだろうと思って、コウジ(中田浩二)とCとBを取りにいったんです。ただ、じゃあ指導者になるかと訊かれたら、どうなんですかね。正直引退後のことはノープランで、あんまり考えてないんです。子どもたちと一緒になってワイワイやってるのが好きかな。サッカーは楽しいもの。あれやれこれやれって、たぶん僕には言えない。だってプレーの選択って、無限にあるじゃないですか。いまのプレーはこうしてほしかったなとか思うことはあるけど、それだって決して間違いじゃない。逆の選択が素晴らしいプレーにつながるかもしれない。だからサッカーって面白いんですよ。ね? 監督とか無理でしょ?」
取材を終えて雑談していると、どういうわけか“サンドニ・ショック”の話題に立ち返った。本山がもっと話したげだったのもあるし、私自身にとってもいまだブーブー言いたい試合だからだ。2001年3月、当時の世界王者フランスの前にトルシエジャパンがひれ伏した、0-5の大惨敗だ。
本山はベンチでじっと戦況を見守っていた。いや、苦虫を噛みながらも、見とれていたようだ。
「悔しいんですよ。ボロボロに負けてて悔しいんだけど、あのジダンを目の前で見たら呆気に取られるしかないでしょ!」
【本山雅志PHOTO】稀代のドリブラーのキャリアを厳選フォトで 1995-2017
モッサンにとっての“その時”とは?
「走れなくなったら、ですかね。いまの僕は膝と上手く付き合ってかなきゃいけないんで。もっともっとわがままにサッカーをやりたいけど、どうかな、究極言えば、止める、蹴るができなくなったらかも。そこだけはずっと大事にしてきましたから」
セカンドキャリアへのイメージはあるのだろうか。
「実はこう見えて、指導者のB級ライセンスを持ってるんですよ。何年か前に、オフでも身体が動かせるからいいだろうと思って、コウジ(中田浩二)とCとBを取りにいったんです。ただ、じゃあ指導者になるかと訊かれたら、どうなんですかね。正直引退後のことはノープランで、あんまり考えてないんです。子どもたちと一緒になってワイワイやってるのが好きかな。サッカーは楽しいもの。あれやれこれやれって、たぶん僕には言えない。だってプレーの選択って、無限にあるじゃないですか。いまのプレーはこうしてほしかったなとか思うことはあるけど、それだって決して間違いじゃない。逆の選択が素晴らしいプレーにつながるかもしれない。だからサッカーって面白いんですよ。ね? 監督とか無理でしょ?」
取材を終えて雑談していると、どういうわけか“サンドニ・ショック”の話題に立ち返った。本山がもっと話したげだったのもあるし、私自身にとってもいまだブーブー言いたい試合だからだ。2001年3月、当時の世界王者フランスの前にトルシエジャパンがひれ伏した、0-5の大惨敗だ。
本山はベンチでじっと戦況を見守っていた。いや、苦虫を噛みながらも、見とれていたようだ。
「悔しいんですよ。ボロボロに負けてて悔しいんだけど、あのジダンを目の前で見たら呆気に取られるしかないでしょ!」
【本山雅志PHOTO】稀代のドリブラーのキャリアを厳選フォトで 1995-2017