元アーセナル戦士の独白(1)――恩師ヴェンゲルへの熱き想い「ファンは彼を分かっていない」

カテゴリ:メガクラブ

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2017年11月22日

伝説の05-06CL決勝の舞台裏。

ロナウジーニョ(左)やエトーら世界的スターを擁するバルサとCL決勝で対戦したアーセナル。その運命の一戦でフル出場をしたエブエ(右)が振り返った。 (C) Getty Images

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エブエ(左)が、8シーズンに渡るアーセナルでのキャリアで「一番凄かった」と話したのは、アンリ(右)ではなく…。 (C) Getty Images

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 ヴェンゲルの手厚いサポートを受け、プレミアリーグの水にも馴染んだエブエは2年目以降、主力級の戦力となってアーセナルのために尽力。11年にトルコの強豪ガラタサライへ移籍するまで、214試合に出場した。
 
 アーセナルでの8シーズンに及ぶキャリアの中で、最も思い出深かったことは何か? を尋ねると、「あまりに思い出がありすぎるからなぁ……」と、少し間をあけてから彼が口にしたのは、やはりあの一戦のことだった。
 
 06年5月17日、フランス・パリ近郊のサンドニにあるスタッド・ドゥ・フランスで行なわれたバルセロナとのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝である。エブエは、このクラブ史上初のファイナルの舞台に、先発として出場していた。
 
 アーセナルは37分にキャンベルのゴールで先制しながら、76分にサミュエル・エトーに同点弾を許し、81分にベレッチに勝ち越し弾を決められ、1-2で敗戦を喫している。
 
「チームの全員が泣いていた。あの光景は、僕にとっては重要な記憶だ」と決戦後のロッカールームについて話したエブエは、ロナウジーニョやエトー、デコなど名手を擁したバルサに対しても、負ける気はしなかったと振り返った。
 
「あの時のアーセナルほど、ベストなチームはなかったからね。良いDF、良いMF、そして良いFWが居たんだ。サッカーというのは、どうなるか分からないものさ。ただ、忘れないで欲しい。あの時のアーセナルは最強だったんだ」
 
 欧州の頂上決戦を回顧したエブエは、さらに記憶の紐を解き、溢れ出すように、アーセナルでの日々を話し始めた。やはり彼の脳裏に、ノースロンドンでの生活は深く刻まれているようだ。
 
「初めてゴールを決めた時のことも、よく覚えているよ。リーグカップ(現カラバオ・カップ)のサンダーランド戦だ。ビッグチームに得点をもたらしたって意味で、僕は忘れることができない。
 
 あと、アーセナルといえば、アンリ、アンリって多く人は言うけれど、僕の中じゃ、デニス・ベルカンプこそベストさ。もちろん全員が凄かったけどね。僕が入った時、彼はすでに年齢がいっていたけど、誰よりもハードに練習に取り組んでいたし、全員をリスペクトしてくれた。たとえ、相手が新入りだとしてもね」
 
 

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