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【天皇杯】筑波大快進撃の立役者は一般入学の秀才。戸嶋祥郎は「就活」大宮戦で“もうひとつ上”を掴めるか

カテゴリ:高校・ユース・その他

竹中玲央奈

2017年09月19日

「自分としては結果を出せていない。もっと得点にこだわりたい」

アグレッシブな突破を見せる戸嶋。本人はゴールへの強い意欲も持っている。写真:竹中玲央奈

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 誰しもが、彼の前線でのハードワークや守備面に太鼓判を押しているが、それだけではない。最も見てほしいと思うのが、ボールを怖がらずに受けるその姿勢である。自陣に押し込まれ続けていたり、強度の高い相手のプレスを前にして思うようにビルドアップができなかったりすると、特に前線の選手はボールを受けることに消極的になりがちだ。FC東京の大久保嘉人はこれを「隠れてしまう」と表現しているが、戸嶋についてはその“隠れる”ことがまったくない。
「いいポジションを取り続けて仲間をサポートするというのは、結果的にチームの良い攻撃に、チームの流れに繋がっていくと思っている」からこそのプレーだと本人は言う。
 
 ただ、こうも続けた。
 
「自分のなかでは効果的に受けられているかというとまだまだなので。もちろん守備や、競り合いとかで自分の良さを出すというところは大前提として考えなければいけないし、今の状況に甘えずに満足せずにやっていきたいと思う。それに、自分としては結果を出せていないので。もっと得点にこだわりたい」
 
 やはりオフェンシブな選手だからこそ、数字が出ていないことに不満があるようだ。とはいえ、それを補って余りあるほどのプラスアルファをチームにもたらしていることは間違いない。だからこそ、数字が出ずとも、彼は筑波大のスターティングイレブンの中に名を連ね続けている。
 
 9月20日に行なわれる天皇杯4回戦の大宮戦でも、彼がキーマンとなることは間違いないだろう。現在はJ3とJFLのクラブからのオファーのみで、J2、J1からの声はまだない。「なんとかもうひとつ上に拾ってもらえるように頑張りたい」と語るが、その思いを叶えるためにも、この水曜日の一戦は、非常に重要な「就活」の場となりそうだ。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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