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【鈴木啓太×岩政大樹|後編】森脇の不適切発言にも言及。日本サッカー界は、どう変わるべきか?

カテゴリ:連載・コラム

岩政大樹

2017年06月20日

感情の爆発を押さえつけるだけでは、良い方向にはいかない。

ピッチ内で感情が爆発することはあるが、「許容できる範囲はありますよ」と鈴木氏はいう。(C)SOCCER DIGEST

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岩政 メディアへの発言内容は、判断が必要ですよね。鹿島にいた頃は、何か問題があると私に質問が来るのが通例でしたから、喋れることと、喋れないことは判断していました。試合後は感情的になっているのでどんどん出てしまう。そうなると、後々どうなるか分かりません。
 それに、言い合いや暴言という点で言えば、サッカーというスポーツは、感情が爆発する時もありますよね。言い方が難しいですが、それがひとつのエンターテイメントにもなる。そこで言葉狩りになるのは、私はあまり歓迎できません。選手同士だけでなく、レフェリーに話しかけたり、抗議するだけでダメ、という風潮があるのも変えて行きたいと思うんです。
 
鈴木 例えば、ちょっとした暴言でも、〇か×かで言ったら×になる。だから、全員が足並みを揃えて×と言わなきゃいけない風潮になりますが、×のなかでも許容できる範囲はありますよ。僕だって、試合中にいっぱい文句を言われました。でも、それは表に出さない。ピッチで戦っている最中のことですからね。

岩政 そうですね。一方で、私は選手も成長すべきだと思っています。ピッチの中と外できっちり線が引けている選手だと後腐れないですが、そうでないケースもあります。そこをきっちり線引きできる選手が増えてほしい。やっぱりこういう問題については、いろいろと議論していくべきだと思います。
 
鈴木 これを機会に選手の成長もそうだし、周りの捉え方も変わっていけばいいですね。
 
岩政 サッカー界で生きてきて、もう少し「ここが改善されればな」と感じていることはありますか?
 
鈴木 ひとつ思ったことはあります。この前、MLS(メジャーリーグサッカー)を見に行ったんですが、彼らのスポーツの楽しみ方が良いなと思いました。スタジアムの雰囲気作りが良いし、ファンがいろんな楽しみ方を持っているんです。
 日本だと、サポーターは応援しなければいけない雰囲気がありますよね。もちろん、一緒の歌を歌うのも素晴らしいことだし、僕はレッズでそれを実感させてもらった立場だから、良さも十分に分かっています。
 でも、一体感を楽しむ人も、別の楽しみ方をする人も、共存できるのがベストですよ。そうなれば、スポーツが文化になってup to you(あなた次第)みたいな感じになるのかなと。
 あとはどうすればサッカー界にたくさんお金が集まるのか、というところ。もっと選手が憧れを持たれて注目されないと、お金を集めるのは難しいと思います。
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