【東京V】元日本代表ボランチ、橋本英郎が描き出す「J2リーグ最新勢力図」

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年05月08日

「イバは背負ってのプレーが半端なかった」。

今季J2で猛威を振るっているイバ(14番)。東京Vはこの巨漢CFをうまく封じ込んでいたが……。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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「いやもう、文字通りの混戦ですよ。勝点が表わしてる通りやと思います。上位に食い込めてないチームにしても、決して弱いわけじゃなく、ただ決定力が足りなかったりとか、やろうとしているサッカーのところでミスを犯す、それが取り返しのつかないミスになって負けている。
 
 ただ、これがけっこうJ2では大事なんです。ヴェルディも去年までは取り返しのつかないミスをしてたのが、今年はいい形でチャレンジはしつつも、そのミスだけはやめようとチーム全体で意識して取り組んでる。そこが大きな違いになって、いまの順位になってると思うんです。なので、ヴェルディにしてもすごく力が抜けてるというわけではない」
 
 現代サッカーの流行りと言えばそれまでだが、どこもかしこも3-4-3システムを採用している。ただでさえソリッドな戦術が横行しているJ2において、ほぼ5バックに近いこの布陣の繁栄は、守備重視の傾向に拍車をかけているのではないか。この点についてはどう捉えているのだろう。
 
「みんなで守備をやる。3-4-3は実際には5人の守備ラインと、その前に4人が並んで、キーパーも入れたら10人で守ってる場合が多い。そうなるとなかなか点が取れません。じゃあそこからアイデアを持って切り崩せる選手がいるか。J1ならいますけど、J2はそう多くはない。アイデアはないけど、1対1なら勝てる、フィジカル勝負なら勝てる選手はいる。でも彼らにしても、すぐに数的不利な状況に追い込まれますからね。簡単じゃないですよ」
 
 この日、対戦相手の横浜FCにはターゲットマンのイバがいた。このノルウェー人CFをいかに抑えるかは東京Vにとって重要なテーマだったが、失点シーンでマークを外してしまった以外は、ほぼ仕事をさせなかった。
 
「(DFを)背負ってのプレーは半端なかったし、J1の上位チームでやっても活躍できるでしょうね。それでもウチがある程度抑えられたのは、人数を掛けてるから。1対1の対応やと確実にやられるけど、2人目、3人目のところでカバーできる。シュートブロックとか最後のところで。ヘディングはあんまり得意そうじゃなかったですけどね」
 
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