【現地発】「サッカーのない非日常…」アルゼンチンで何が起きたのか?

カテゴリ:ワールド

チヅル・デ・ガルシア

2017年03月13日

「我が子の文具すら買えない」選手の生々しい生活実態が明るみに…。

正常化委員の委員長であるアルマンド・ペレス氏(左)は、ボカのダニエル・アンジェリッシ会長など各クラブのトップともリーグ再開に向けた話し合いを行なってきた。 (C) Getty Images

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現在はエストゥディアンテス会長を務めている元アルゼンチン代表MFのヴェロンも、幾度となく会合に参加している。 (C) Getty Images

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 AFAがなかなか政府との合意に至らないことから、業を煮やしたマルチは年明け早々に「支払いがなければ2月にリーグ戦は再開できない」と最初の警告。「我々(FAA)は選手たちから直に事情を聞いている。多くのクラブが巨額の赤字を抱えた状態で、選手の給与だけでなく、移動や宿泊の費用をどこから捻出するのか。このままでは試合はできない」と語り、強い姿勢を示した。
 
 すると3月2日、政府から放映権解約金の一部である3億5000万ペソがAFAに振り込まれ、労働省がAFAとFAAに強制調停を命じる展開に。同日には各クラブから選手の代表者が集まってFAAの会合が開かれた。
 
 その会合で、建築現場やペンキ塗りといった日雇いのアルバイトで生計を立てる選手、または3月から始まる新学期を前に子どもに文具を買ってやることさえできない選手がいるという生々しい実態が明らかになり、「選手の口座に直接未払い分の給与が振り込まれるまではプレーしない」ことで全員が合意に至った。
 
 さらに、各クラブが選手に支払うべき総額はすでに3億5000万ペソを超えているとして資金不足を指摘。ストが続行することになったのだ。
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