ピッチに立たない選手はサポーターの記憶にも残らない。
しかし、日本人MFのそんな記録のことなど、今や誰も気にしていないのが現実だ。ユーベ戦の招集メンバーで一番話題になったのも、前節に故障交代して心配されていたスソが選ばれたことだった。本田が外れたことなど、ほとんどのメディアが無視を決め込んでいる。
本田とミランの物語は、2014年1月に始まった時とはまるで正反対の雰囲気の中で終わろうとしている。
本田がミランの選手として初めてお披露目された日、サン・シーロ内の会見場にはレッドカーペットが敷かれ、世界の半分以上にその模様が中継された。3年前のそんな光景と比べると、3か月後に間違いなく訪れるであろう別れは何とも悲しいものとなりそうだ。
ピッチに立たない選手は、もちろんサポーターの記憶にも残らない。最近ではまるで出番のない本田がこのまま移籍すれば、ミラニスタもそんな選手がいたことをすっかり忘れ去ってしまうだろう。
3月4日のキエーボ戦で本田は、ウォームアップをする以外、ベンチから立ち上がっていない。そして、セリエA11試合連続で出番なしに終わった。2017年に入って以降の出番は、1月25日のコッパ・イタリア準々決勝(ユベントス戦)のアディショナルタイムだけなのだ。
冬の移籍市場でミランに加入した選手たちは、本田の希望をズタズタに切り裂いた。ジェラール・デウロフェウとルーカス・オカンポスはともに本田と同じウイングで、デウロフェウはすぐにレギュラーの座を勝ち取り、オカンポスもその次の選択肢と思われている。おまけにスソは、全試合出場という実績が示す通りヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に一番重用されている。すべてが本田にとって悪いことばかりだ。
それはデータからも読み取れる。セリエAでは前述した通り11試合連続で1分たりとも出番がなく、ここまで公式戦通算で一度もピッチに足を踏み入れていない試合は計24試合。ミランの今シーズンの試合数は30だが、本田がプレーしたのはたった6試合、そのうちスタメンはわずか1試合だ。
試合数以上に今の本田の置かれた状況を如実に語っているのが、プレータイムだ。モンテッラはシーズン後半戦に入って、故障や出場停止が重なった関係もあって、かなり多くの選手を起用するようになってきた。
前半戦は戦力外状態で、イタリアの誰もどんな選手なのか知らなかったレオネル・バンジョーニですらも、ここにきて出場時間を大きく伸ばしている。そう、本田以外はみんな使われているのだ。
本田とミランの物語は、2014年1月に始まった時とはまるで正反対の雰囲気の中で終わろうとしている。
本田がミランの選手として初めてお披露目された日、サン・シーロ内の会見場にはレッドカーペットが敷かれ、世界の半分以上にその模様が中継された。3年前のそんな光景と比べると、3か月後に間違いなく訪れるであろう別れは何とも悲しいものとなりそうだ。
ピッチに立たない選手は、もちろんサポーターの記憶にも残らない。最近ではまるで出番のない本田がこのまま移籍すれば、ミラニスタもそんな選手がいたことをすっかり忘れ去ってしまうだろう。
3月4日のキエーボ戦で本田は、ウォームアップをする以外、ベンチから立ち上がっていない。そして、セリエA11試合連続で出番なしに終わった。2017年に入って以降の出番は、1月25日のコッパ・イタリア準々決勝(ユベントス戦)のアディショナルタイムだけなのだ。
冬の移籍市場でミランに加入した選手たちは、本田の希望をズタズタに切り裂いた。ジェラール・デウロフェウとルーカス・オカンポスはともに本田と同じウイングで、デウロフェウはすぐにレギュラーの座を勝ち取り、オカンポスもその次の選択肢と思われている。おまけにスソは、全試合出場という実績が示す通りヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に一番重用されている。すべてが本田にとって悪いことばかりだ。
それはデータからも読み取れる。セリエAでは前述した通り11試合連続で1分たりとも出番がなく、ここまで公式戦通算で一度もピッチに足を踏み入れていない試合は計24試合。ミランの今シーズンの試合数は30だが、本田がプレーしたのはたった6試合、そのうちスタメンはわずか1試合だ。
試合数以上に今の本田の置かれた状況を如実に語っているのが、プレータイムだ。モンテッラはシーズン後半戦に入って、故障や出場停止が重なった関係もあって、かなり多くの選手を起用するようになってきた。
前半戦は戦力外状態で、イタリアの誰もどんな選手なのか知らなかったレオネル・バンジョーニですらも、ここにきて出場時間を大きく伸ばしている。そう、本田以外はみんな使われているのだ。