「失われた中盤」を取り戻すため、3バックにシフト。
[CL決勝トーナメント1回戦第2レグ]バルセロナ 6-1 パリSG/3月8日(水)/カンプ・ノウ
4点差をひっくり返すという、CLにおいては前人未到の大偉業を成し遂げたバルセロナ。「奇跡の大勝利」の要因のひとつに、3バック・システムの導入が挙げられるだろう。
ルイス・エンリケ監督が馴染みのある4-3-3を捨て、3バックへの転向を決断したのは、パリSGとの第2レグを10日後に控えた2月26日のアトレティコ・マドリー戦(リーガ・エスパニョーラ24節)だった。さらに続くスポルティング・ヒホン戦とセルタ戦でも、引き続き採用して戦術の深化を図った。
システム変更の狙いはもちろん、パリSG戦で大量点を奪って勝つためだ。
選手の並びは、リオネル・メッシをダイヤモンド型の中盤の頂点に置く3-4-3(または3-1-5-1、3-3-3-1とも言える)。ポゼッション・フットボールの始祖、ヨハン・クライフが率いた1990年代前半のバルサを彷彿とさせるこの攻撃的なシステムは、実際にパリSG戦で見事に機能した。
そして試合は、「6点奪って勝つ」という指揮官の言葉通りの展開になった。
L・エンリケが指揮官に就任した2014年以降のバルサは、強力極まりない前線のMSNにいち早くボールを送るカウンタースタイルが主流になっていた。だが今回、彼らは大量点を奪う必要性に駆られ、中盤より前に多くの人数を割くことを決意。その結果、バルサはバルサらしさを取り戻したのだ。
中盤でのパス回しに、シャビ(現アル・サッド所属)が司令塔を務めていた頃のようなスムーズさはまだない。だがそれでも、パリSG戦はポゼッション・フットボールを軸としたバルサ・イズムがしっかり感じ取れた。今後はこの3-4-3の使用頻度が増える可能性は十分にあるだろう。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
【バルサ対パリSG】CL史上に残る「奇跡の大逆転劇」を写真で振り返る!
4点差をひっくり返すという、CLにおいては前人未到の大偉業を成し遂げたバルセロナ。「奇跡の大勝利」の要因のひとつに、3バック・システムの導入が挙げられるだろう。
ルイス・エンリケ監督が馴染みのある4-3-3を捨て、3バックへの転向を決断したのは、パリSGとの第2レグを10日後に控えた2月26日のアトレティコ・マドリー戦(リーガ・エスパニョーラ24節)だった。さらに続くスポルティング・ヒホン戦とセルタ戦でも、引き続き採用して戦術の深化を図った。
システム変更の狙いはもちろん、パリSG戦で大量点を奪って勝つためだ。
選手の並びは、リオネル・メッシをダイヤモンド型の中盤の頂点に置く3-4-3(または3-1-5-1、3-3-3-1とも言える)。ポゼッション・フットボールの始祖、ヨハン・クライフが率いた1990年代前半のバルサを彷彿とさせるこの攻撃的なシステムは、実際にパリSG戦で見事に機能した。
そして試合は、「6点奪って勝つ」という指揮官の言葉通りの展開になった。
L・エンリケが指揮官に就任した2014年以降のバルサは、強力極まりない前線のMSNにいち早くボールを送るカウンタースタイルが主流になっていた。だが今回、彼らは大量点を奪う必要性に駆られ、中盤より前に多くの人数を割くことを決意。その結果、バルサはバルサらしさを取り戻したのだ。
中盤でのパス回しに、シャビ(現アル・サッド所属)が司令塔を務めていた頃のようなスムーズさはまだない。だがそれでも、パリSG戦はポゼッション・フットボールを軸としたバルサ・イズムがしっかり感じ取れた。今後はこの3-4-3の使用頻度が増える可能性は十分にあるだろう。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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