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【コラム】ボヌッチとアッレグリの軋轢でユーベの「鉄の結束」にヒビ? しかし歴史を見れば…

カテゴリ:メガクラブ

片野道郎

2017年02月24日

アッレグリ監督はクラブに「自分を取るか、ボヌッチを取るか」と迫る。

ポルト戦はキエッリーニ(左)らの活躍で無失点勝利。ユーベはボヌッチ不在でも堅牢を誇った。(C)Getty Images

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 アッレグリ監督がピッチ上でボヌッチに対して投げつけたとされる言葉を直訳すると「黙ってろこのちんぽこ野郎! ちゃんとプレーしやがれ! ヴァッファンクーロ(=イタリア語で最も下劣な罵倒語)!」となる。激しい言葉や罵倒が日常的に飛び交っているピッチ上でも、監督が選手をここまで露骨に罵ることは珍しい。
 
 それもあってか、ボヌッチはこの一件について、頭が冷えた翌日、そして翌々日になっても謝罪しようとしなかったという。とはいえ、選手交代などの意思決定における監督と選手の主従関係は明らかなものだ。にもかかわらず折れないボヌッチに対してアッレグリ監督が取ったのが、遠征メンバーには加えるがベンチからは外す、という厳しい処分だった。
 
 しかし、このCLポルト戦は失敗が許されないデリケートなアウェーマッチ。しかもユーベの最終ラインはジョルジョ・キエッリーニ、アンドレア・バルザーリというベテラン2人が故障から復帰したばかりで、いずれもコンディションに不安が残るという状況にあった。
 
 それでもあえて、守備陣の柱であるボヌッチを「規律上の理由」で外すという指揮官の決断に対して、「もし負けたらどうするつもりだ」、「リスクが大き過ぎる」といった批判が相次ぎ、チームの周辺が騒がしくなったのは当然のことだった。
 
 今回のボヌッチだけでなく、最近はパウロ・ディバラやシュテファン・リヒトシュタイナーも選手交代に対する不満を露にするなど、チームとの関係が軋み始めているのではないかといった憶測も囁かれた。 
 
 だが、指揮官の立場からすれば、たとえチームに不可欠なリーダーのひとりであろうとも、いち選手が監督に対して公然と文句や批判を口にするというのは受け入れ難いことであり、それを許せばチームの他の選手に対しても示しがつかなくなる。
 
 自らの立場と権威、そしてチームの規律を守り、グループを掌握しつづけるうえで、ボヌッチに対して厳罰をもって臨むことは不可欠だったと言うことができる。
 
 事実、アッレグリ監督は、ボヌッチへの処分に対して難色を示したジュゼッペ・マロッタGDらクラブ首脳に対して、「もしそれが受け入れられないのであれば、試合後に監督を辞任する」という強い態度を見せたとも伝えられている。
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