【ミラン番記者】本田圭佑にとってデウロフェウ加入は「墓石」に等しい

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年01月25日

バルサ出身のデウロフェウの才能は間違いない。

ミランに加入したデウロフェウ。両ウイングでの出場が見込まれる。画像は本人の公式ツイッターより

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 22歳のデウロフェウは独創的なウイングで、バルセロナのカンテラ仕込みのドリブルと右足は一級品。ボールを持って1対1を仕掛ければ、高い確率でビッグチャンスを作り出す。今シーズンのエバートンでベンチを温めていた通り、好不調の波が大きいのは難点だが、才能は間違いない。
 
 ちなみに、いまやミラン攻撃陣の核となったスソとはスペインの世代別代表時代のチームメイトであり、得点源のカルロス・バッカとは14-15シーズンにセビージャでともにプレーした。セリエA初参戦だが周囲に馴染みの選手がいるのは大きなプラスだろう。どんな活躍を見せるか、まずはお手並み拝見だ。
 
 しかし、ひとつだけ確実に言えることがある。デウロフェウ加入は本田圭佑にとって「墓石」に等しい、ということだ。
 
 開幕からずっとスタメン出場を続け(ここまでのプレータイムはドンナルンマに続くチーム2位)、さすがに疲れが見えていきたスソに代わって、シーズン後半はもっと出番が増えるのではという本田の儚い希望は、これでほぼ完全に潰えたと言っていい。
 
 ミランがデウロフェウを獲得したという現実は、1000回のベンチよりも如実に、本田がモンテッラ・ミランの構想には入っていないことを物語っている。本田にとって非常に悲しく厳しい現実だ。
 
 デウロフェウはスソ、ジャコモ・ボナベントゥーラ、エムバイ・ニアングのポジションを脅かす者でもあると同時に、彼らに休息も与えてくれる。
 
 とくにこれからのミランは、1月25日のユベントス戦(コッパ・イタリア準々決勝)、29日のウディネーゼ戦(セリエA22節)、2月5日のサンプドリア戦(セリエA23節)、8日のボローニャ戦(セリエA18節順延分)、12日のラツィオ戦(セリエA12節)と過密日程が続く。ターンオーバーの重要性は増えてくるはずだ。
 
 デウロフェウがもっとも得意なのは右サイドだが、カットインが活きる左サイドでも十分に輝ける。効き足こそ逆だが、両サイドで機能する特性は本田と同じだ。つまり本田は、これまで両ウイングの4番手だったが、これで5番手に陥落してしまったことになる。
 
 前回お伝えした通り、それでも本田はミラン残留をすでにクラブに伝えている。中国、MLS、プレミアリーグ(サンダーランド、ワトフォード、サウサンプトンなど)、フェネルバフチェなどが興味を示していると伝えられるが、ここまで具体的な交渉は伝わってきていない。
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