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【岩本輝雄のオタクも納得!】サッカーで大事なのは“トラップ”。これがすべてと言っても過言ではないね

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2016年12月24日

素晴らしい崩しの前段階には地味な動作がある。

サッカーでは何よりもトラップが大事。クラブワールドカップで来日したマドリーのモドリッチも、随所に「ボールを止める」技術の高さを披露していた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 あと、改めて考えさせられたのは、洗練された戦術や監督の優れた采配より、サッカーで何よりも大事なのは“トラップ”だということ。
 
 自分に届くパスやクロスを、いかにミスなく止めるか。ただ止めるのは当然として、相手のプレッシャーを受けながらでも、次のプレーにすぐ移れるようにベストな場所に置く。
 
「そんなの当たり前」と思うかもしれないけど、トップレベルの選手たちは本当にトラップが上手い。ハイプレッシャーのなかでもミスがない。だから、プレーが途切れない。
 
 トラップがすべて、と言っても過言ではないね。クラブワールドカップでマドリーの練習を見たけど、例えばモドリッチなんて、パスを受けた瞬間、もう前を向いている。
 
 どんな選手でも前を向いたら、相手に脅威を与えられる。そのためにどうするか。トラップはもちろん、DFを剥がすポジショニングもポイントで、わずか数メートル、横にちょっと移動するだけでも周りの風景は違ってくる。
 
 素晴らしい崩しの前には、頭を振ったり、ボールを正確に止めたりと、たいてい地味な動作がある。それを忘れないでほしいね。
 
 プロの試合だけでなく、U-19の試合も見たけど、ヨーロッパの若い選手たちは、プレースピードだけでなく、局面ごとに何をすべきかの判断も速かった。
 
 だからといって、日本の10代が大きく劣っているとも思わなかった。むしろ、技術面では全然負けていないとさえ感じた。要は慣れの問題じゃないかな。普段からあのレベルを体感していれば、日本人選手も十分対等にやり合えるはずだよ。
 
 クラブワールドカップでも、準優勝した鹿島が試合をこなすたびに、国際舞台のレベルにアジャストしていったのが印象だった。
 
 マドリーとの決勝でも、一時は2-1と逆転までしたし、スピード勝負でも互角以上に戦っていたと思う。ただし、ビハインドを背負ったマドリーが途中から3バックにして、左SBのマルセロをウイングバックに上げて、さらに途中出場のイスコの躍動感溢れるプレーには翻弄されてしまったね。
 
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