早すぎる崩壊…インテル、デブール政権の84日間

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2016年11月03日

デブールの後任に挙がるのは……。

後任の一番手に挙がるのはこのピオーリ。15-16シーズンにラツィオを3位に躍進させて名を揚げた。(C)Getty Images

画像を見る

 もちろん、情状酌量の余地がなかったわけではない。とくにチーム構成に関しては、なにしろ新戦力にデブールがリクエストした選手はひとりもいなかったのだ。メルカート終盤に加入したアントニオ・カンドレーバやマリオ、ガブリエウにしてもマンチーニ時代からのターゲットで、クラブ主導で獲得された選手だった。
 
 その中で、個の力に頼りがちだったマンチーニとは真逆の組織的なパスサッカーの構築を目指し、昨シーズンに比べて攻撃における連動性は確実に向上していた。


「こういう形で終わることになってしまい、とても残念だ。この計画を前進させるためには、もっと時間が必要だった。この数か月、チームを応援し続けてくれたサポーターに感謝したい」

 解任後にそう悔しさを滲ませたデブール。エリック・トヒル会長をはじめ幹部の一部からは、「もう少し時間を与えるべき」という声も挙がっていたという。
 
 しかし最終的には、今夏にインテルを買収した蘇寧グループの会長で、実質的なクラブオーナーである張近東の意向で解任が決定している。

 後任には、現時点で最有力とされるステーファノ・ピオーリ(前ラツィオ監督)のほか、マルセリーノ・ガルシア・トラル(前ビジャレアル監督)、フース・ヒディンク(前チェルシー監督)、アンドレ・ヴィラス=ボアス(前ゼニト監督)、ヴィトール・ペレイラ(前フェネルバフチェ監督)、レオナルド(現在はTV局『スカイ・イタリア』のオピニオニスト)、ロラン・ブラン(前パリSG監督)、ファビオ・カペッロ(元ロシア代表監督)など、複数の名前が取沙汰されている。

 11月3日のサウサンプトン戦(ヨーロッパリーグ4節)は、プリマベーラ(U-19)監督のステーファノ・ヴェッキが暫定的に指揮を執る見込みで、新監督決定はそれ以降となる予定だ。
 
 はたして、ここ6年で8人目の監督になるのは?
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
【関連記事】
異常かつ危険なインテルの「権力のねじれ」…後任監督人事でも意見が割れる
インテルの中国人オーナーが暴挙…UEFAのルールを「無視」する
過去13年間で2人目の不名誉。ゴールが決まらないイブラヒモビッチの徒労
【W杯南米予選】ボリビアの失態の煽りを受け…。アルゼンチンが“出場圏外”に転落
またも渦中の人に…ネイマール、口論の末に相手選手を階段から突き落とす

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ