【岩本輝雄のオタクも納得!】リーグ10戦無敗で年間勝点4位の大宮。ただ、“弱点”も…

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2016年10月31日

前半と後半でガラリと表情を変えた試合だった。

【警告】柏=中村(18分)、武富(73分) 大宮=なし【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】塩田仁史(大宮)

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 大宮でもうひとつ気になったのが、前節の湘南戦もそうだったけど、リードを得た後のゲームコントロールが不安定なところだ。
 
 今回の柏戦でも、前半はほぼ完璧だったのに、後半は集中力を欠いてしまったのか、まるで別のチームのように勢いがなくなり、ペースを握られてしまった。
 
 ただし、それは大宮だけの問題ではなく、純粋に柏が盛り返したとの見方もできる。
 
 CFの田中のところではボールが収まっていたけど、右ウイングの伊東がよりサイドに張ることで起点となり、チャンスを作れるようになっていた。
 
 前半の30分に右SBの湯澤に代わって途中出場していた増嶋も、後半になってより攻守両面で存在感を発揮するようになる。献身的な攻撃参加はもちろん、柏は4バックだったけど、左SBの輪湖を高い位置に上げれば、増嶋、中谷、鎌田の3バックっぽくして、最終ラインを形成していた。
 
 相手の出方や試合の流れを見て、臨機応変に戦い方を変えられる柔軟性が、柏というチームの強さだと思う。この日も、2点を追う後半は伊東や輪湖を使いながら、両サイドからのアタックを強化して攻撃の強度を高め、相手を攻め立てていった。
 
 その結果、5点ぐらい取ってもおかしくないほどの猛攻を見せていたと思う。ただ、大宮の守護神・塩田のファインセーブはあったにせよ、クロスやラストパスなど、フィニッシュワークの質が伴わず、結局はオウンゴールで1点を返しただけだった。
 
 いずれにしても、前半と後半でガラリと表情を変えた試合だった。優勝や残留を争うようなスリリングなカードでもなかったし、たくさんのゴールが生まれたわけでもなかったけど、両チームそれぞれの持ち味がピッチ上で表現されていたという意味では、見応えのある一戦だった。
 

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