ジャーナリスト投票のみになり、公正な賞に戻るのは間違いない。
こうしてバロンドールは、FIFAの本拠地チューリヒから生まれ故郷のパリに戻ってきた。フランス・フットボール誌の編集局では、財政面や設備面をはじめアモリの全面的なサポートを受けながら、9月中旬から今年のバロンドールの選考作業に着手してきた。
【バロンドール2016】候補者30名が決定!フランス・フットボール誌のノミネート理由は?
ちなみにアモリは、フランスを代表するスポーツ紙『レキップ』も傘下に収めており、さらにスポーツ専門局としては国内随一の『ラ・シェーヌ・レキップ』というTV局も所有する巨大メディアグループだ。
グループの年商は5億ユーロ(約600億円)に上り、フットボール界でもっとも重要な賞を主宰するだけの基盤が整っている。バロンドールはアモリの下で輝きを増しながら、今後も権威を保ちつづけるだろう。
バロンドールがフランス・フットボール誌の単独主宰に戻る大きなメリットは、既述のようにジャーナリストにのみ投票権が与えられる点だ。これで、より公正な賞になるのは間違いない。
FIFAと契約した際に導入された代表チームの監督とキャプテンの投票は、自国代表の選手などへの“友情票”や、クラブの同僚に気を使って選んだのではないかと疑われるものが少なくなく、その正当性が毎年のように議論されていた。投票者を以前のように厳選したジャーナリストだけにすれば、こうした問題はほとんど起きないはずだ。
FIFAと合同で賞の運営にあたっていた6年間も、集票作業はフランス・フットボール誌が行なっていたが、ジャーナリスト票のみの集計結果と実際の受賞者が異なるケースが二度あった。
一度目はFIFAとパートナーシップを結んだ初年度の10年。ジャーナリスト票ではインテルでチャンピオンズ・リーグを含む3冠を達成し、ワールドカップでオランダ代表をファイナルに導いた(結果は準優勝)ヴェスレイ・スナイデルが最多票を獲得したが、受賞したのは監督票とキャプテン票を集めたリオネル・メッシだった。
二度目は13年で、ジャーナリストの投票ではバイエルンでやはり3冠達成の原動力となったフランク・リベリが1位だったものの、結局クリスチアーノ・ロナウドが栄冠を掴んでいる。どちらの年もその結果が物議を醸したのは記憶に新しい。
【バロンドール2016】候補者30名が決定!フランス・フットボール誌のノミネート理由は?
ちなみにアモリは、フランスを代表するスポーツ紙『レキップ』も傘下に収めており、さらにスポーツ専門局としては国内随一の『ラ・シェーヌ・レキップ』というTV局も所有する巨大メディアグループだ。
グループの年商は5億ユーロ(約600億円)に上り、フットボール界でもっとも重要な賞を主宰するだけの基盤が整っている。バロンドールはアモリの下で輝きを増しながら、今後も権威を保ちつづけるだろう。
バロンドールがフランス・フットボール誌の単独主宰に戻る大きなメリットは、既述のようにジャーナリストにのみ投票権が与えられる点だ。これで、より公正な賞になるのは間違いない。
FIFAと契約した際に導入された代表チームの監督とキャプテンの投票は、自国代表の選手などへの“友情票”や、クラブの同僚に気を使って選んだのではないかと疑われるものが少なくなく、その正当性が毎年のように議論されていた。投票者を以前のように厳選したジャーナリストだけにすれば、こうした問題はほとんど起きないはずだ。
FIFAと合同で賞の運営にあたっていた6年間も、集票作業はフランス・フットボール誌が行なっていたが、ジャーナリスト票のみの集計結果と実際の受賞者が異なるケースが二度あった。
一度目はFIFAとパートナーシップを結んだ初年度の10年。ジャーナリスト票ではインテルでチャンピオンズ・リーグを含む3冠を達成し、ワールドカップでオランダ代表をファイナルに導いた(結果は準優勝)ヴェスレイ・スナイデルが最多票を獲得したが、受賞したのは監督票とキャプテン票を集めたリオネル・メッシだった。
二度目は13年で、ジャーナリストの投票ではバイエルンでやはり3冠達成の原動力となったフランク・リベリが1位だったものの、結局クリスチアーノ・ロナウドが栄冠を掴んでいる。どちらの年もその結果が物議を醸したのは記憶に新しい。