デ・ラウレンティス会長がカバーニ復帰に動いたのは事実だ。
もっとも、もし本当にその可能性があったとすれば、「カバーニは喜んでナポリに復帰しただろう」というのも、もう一面の真実だ。
今夏に絶対的エースだったズラタン・イブラヒモビッチがマンチェスター・Uに去ってもなお、カバーニはパリSGでの現状に満足していない。クラブからも新監督のウナイ・エメリからも100%の信頼がないと感じているのだ。
とはいえパリSGは今夏、ナポリのデ・ラウレンティス会長から実際にカバーニ移籍の可能性を打診されても、即座に「ノー」の返事を返している。
それにしても、デ・ラウレンティス会長である。今夏はゴンサロ・イグアインをユベントスに引き抜かれて以降、その後釜を確保するためにあらゆるところに電話をかけまくった。
カバーニのほかにも、例えばインテルのマウロ・イカルディ、ミランのカルロス・バッカ、さらにトッテナムのハリー・ケインのように可能性がまったくないと言い切れる名前にまでアプローチをかけている。
デ・ラウレンティス会長はまるで、『フットボールマネージャー』(サッカークラブ運営シミュレーションゲーム)でもプレイしているかのような振る舞いだった。メガクラブと比べると、ナポリはそういう部分がまだまだ素人じみている。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2016.10.20号より加筆・修正。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
今夏に絶対的エースだったズラタン・イブラヒモビッチがマンチェスター・Uに去ってもなお、カバーニはパリSGでの現状に満足していない。クラブからも新監督のウナイ・エメリからも100%の信頼がないと感じているのだ。
とはいえパリSGは今夏、ナポリのデ・ラウレンティス会長から実際にカバーニ移籍の可能性を打診されても、即座に「ノー」の返事を返している。
それにしても、デ・ラウレンティス会長である。今夏はゴンサロ・イグアインをユベントスに引き抜かれて以降、その後釜を確保するためにあらゆるところに電話をかけまくった。
カバーニのほかにも、例えばインテルのマウロ・イカルディ、ミランのカルロス・バッカ、さらにトッテナムのハリー・ケインのように可能性がまったくないと言い切れる名前にまでアプローチをかけている。
デ・ラウレンティス会長はまるで、『フットボールマネージャー』(サッカークラブ運営シミュレーションゲーム)でもプレイしているかのような振る舞いだった。メガクラブと比べると、ナポリはそういう部分がまだまだ素人じみている。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2016.10.20号より加筆・修正。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。