• トップ
  • ニュース一覧
  • 【日本代表】なぜ柴崎ではなく、永木が選ばれたのか――遅咲きのボランチの成功体験とは?

【日本代表】なぜ柴崎ではなく、永木が選ばれたのか――遅咲きのボランチの成功体験とは?

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年09月30日

躍動感に溢れるそのプレースタイルは、指揮官好みだ。

今年3月の候補キャンプには追加招集。以後はなかなか声がかからなかったが、8月から9月にかけての鹿島での活躍が評価されて、嬉しい代表初選出となった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 フィジカルの強さを武器に、中盤で高いキープ力を見せていた永木は、この磐田戦でJ1通算100試合出場を達成した。
 
 自身のメモリアルゲームを勝利で飾った5日後、天皇杯3回戦の岡山戦でも、右MF=柴崎、ボランチ=永木という役割分担は変わらず。そして、0-1で迎えた60分、左サイドからボールを持ち運ぶと、ペナルティエリアの外から右足を強振。強烈なミドルシュートを突き刺してみせる。
 
 最終的には、相手のオウンゴールもあり、逆転勝ちを収めたこの試合を、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察していた。価値ある同点弾は「相手に当たってコースが変わり、ラッキーだった」(永木)が、これ以上ないアピールとなった。
 
 13節・新潟戦でも中盤の構成に変更はなく、チームも2-0と危なげなく勝点3を積み上げる。10月シリーズに向け、代表のメンバー選考が本格化するタイミングで、永木はピッチに立ち、持てる能力をいかんなく発揮していた。
 
 そして9月29日、ハリルホジッチ監督が選んだ26人のリストに、初めて永木が入った。豊富な運動量を武器にピッチを縦横無尽に走り回り、素早く攻守を切り替え、球際に激しく行く“デュエル”も問題ない。躍動感に溢れるそのプレースタイルは、指揮官好みと言えよう。
 
 守備的ボランチの序列では、長谷部誠、山口蛍に次ぐ三番手だが、上り詰めていく成功体験がある。閉塞感が漂う今の代表を活性化させるような躍進を期待したい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 

9月21日発売号のサッカーダイジェストの特集は「日本はワールドカップに辿り着けるのか」。ハリルジャパンの危機説を、「本当に日本は弱くなかったのか?」など“10の論点”から検証します。ルーツ探訪では小林祐希選手が登場。

画像を見る

【関連記事】
【日本代表】面白みのない招集リスト。ハリルと本田のコメントから浮かび上がるタレント不足
代表初招集の永木亮太。ハリルホジッチ監督からの評価は……
【セルジオ越後】また本田や香川を先発させるの? 時差ボケの海外組より国内組のほうが機能するよ
【ハリルジャパン】10月シリーズに挑む26人のポジション別序列。トップ下とCFに“異変”。激戦区の左ウイングで最適解が見つかる?
【イラク戦の予想スタメン】本田、香川、岡崎ら“冷遇中”の欧州組に頼るのはリスキーだ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ