監督はハリルホジッチでいいのか? 続投or解任を問う

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2016年09月30日

「採点は時間の経過とともに下降傾向に」

若手の台頭は限定的だ。本田や吉田らが幅を利かせる現状では2年後、6年後の見通しは暗い。写真:小倉直樹/JMPA

画像を見る

●浅田真樹 (スポーツライター)
Q1:指揮官の採点は? A1:60点
Q2:続投派か、解任派か? A2:「続投派」
 
 現在の日本代表で最も気掛かりなのは、なかなか世代交代が進まないこと。相変わらず岡崎や本田、吉田ら北京五輪世代がチームの中心にどっかりと居座る。宇佐美や清武といったロンドン五輪世代がいくらか勢力を拡大したものの、存在感という点では前者に見劣る。 リオ五輪世代の底上げも極めて限定的で、仮に最終予選を突破できたとしても、2年後、さらには6年後を考えると、見通しは暗い。
 
 ただし、若手の人材不足はハリルホジッチ監督の責任ではない。日本代表は現在、かなり危うい状況にあるとは思うが、そのすべてを指揮官に擦り付けるのは筋違い。よって、監督を代える必要はない。
 
 ただし、ここまでのハリルホジッチ監督のチーム作りを見ていて気になることがある。それは、日本の長所を生かすことよりも、短所を直すことばかりに目が向いている点。コンプレックスが強すぎるのだ。
 
「デュエル」や「縦へのスピード」など、日本人選手に足りない部分は、確かにたくさんある。あくまで初期段階の意識づけとして、短所を強調するのはいい。だが、話がそれに終始してしまい、結果、ピッチ上で行なわれるサッカーは単調になりがちだ。しかも、 修正できそうな気配もない。
 
 また、いざ最終予選が始まってみると、選手起用には疑問も多く、アジア特有の条件(長距離移動や気候)への配慮も乏しいように感じる。現状では、及第点という意味合いで60点としたが、採点は時間の経過とともに下降傾向にある。
【関連記事】
【セルジオ越後】また本田や香川を先発させるの? 時差ボケの海外組より国内組のほうが機能するよ
最終予選で日本代表に呼ぶべき選手は?「373人」の投票結果をランキング形式で紹介
【イラク戦の予想スタメン】本田、香川、岡崎ら“冷遇中”の欧州組に頼るのはリスキーだ
【速報】U-16日本2-4U-16イラク|日本、終盤にふたつのPKを与え逆転負け。ベスト4で姿を消す
【ハリルジャパン】10月シリーズに挑む26人のポジション別序列。トップ下とCFに“異変”。激戦区の左ウイングで最適解が見つかる?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ