「採点は時間の経過とともに下降傾向に」
●浅田真樹 (スポーツライター)
Q1:指揮官の採点は? A1:60点
Q2:続投派か、解任派か? A2:「続投派」
現在の日本代表で最も気掛かりなのは、なかなか世代交代が進まないこと。相変わらず岡崎や本田、吉田ら北京五輪世代がチームの中心にどっかりと居座る。宇佐美や清武といったロンドン五輪世代がいくらか勢力を拡大したものの、存在感という点では前者に見劣る。 リオ五輪世代の底上げも極めて限定的で、仮に最終予選を突破できたとしても、2年後、さらには6年後を考えると、見通しは暗い。
ただし、若手の人材不足はハリルホジッチ監督の責任ではない。日本代表は現在、かなり危うい状況にあるとは思うが、そのすべてを指揮官に擦り付けるのは筋違い。よって、監督を代える必要はない。
ただし、ここまでのハリルホジッチ監督のチーム作りを見ていて気になることがある。それは、日本の長所を生かすことよりも、短所を直すことばかりに目が向いている点。コンプレックスが強すぎるのだ。
「デュエル」や「縦へのスピード」など、日本人選手に足りない部分は、確かにたくさんある。あくまで初期段階の意識づけとして、短所を強調するのはいい。だが、話がそれに終始してしまい、結果、ピッチ上で行なわれるサッカーは単調になりがちだ。しかも、 修正できそうな気配もない。
また、いざ最終予選が始まってみると、選手起用には疑問も多く、アジア特有の条件(長距離移動や気候)への配慮も乏しいように感じる。現状では、及第点という意味合いで60点としたが、採点は時間の経過とともに下降傾向にある。
Q1:指揮官の採点は? A1:60点
Q2:続投派か、解任派か? A2:「続投派」
現在の日本代表で最も気掛かりなのは、なかなか世代交代が進まないこと。相変わらず岡崎や本田、吉田ら北京五輪世代がチームの中心にどっかりと居座る。宇佐美や清武といったロンドン五輪世代がいくらか勢力を拡大したものの、存在感という点では前者に見劣る。 リオ五輪世代の底上げも極めて限定的で、仮に最終予選を突破できたとしても、2年後、さらには6年後を考えると、見通しは暗い。
ただし、若手の人材不足はハリルホジッチ監督の責任ではない。日本代表は現在、かなり危うい状況にあるとは思うが、そのすべてを指揮官に擦り付けるのは筋違い。よって、監督を代える必要はない。
ただし、ここまでのハリルホジッチ監督のチーム作りを見ていて気になることがある。それは、日本の長所を生かすことよりも、短所を直すことばかりに目が向いている点。コンプレックスが強すぎるのだ。
「デュエル」や「縦へのスピード」など、日本人選手に足りない部分は、確かにたくさんある。あくまで初期段階の意識づけとして、短所を強調するのはいい。だが、話がそれに終始してしまい、結果、ピッチ上で行なわれるサッカーは単調になりがちだ。しかも、 修正できそうな気配もない。
また、いざ最終予選が始まってみると、選手起用には疑問も多く、アジア特有の条件(長距離移動や気候)への配慮も乏しいように感じる。現状では、及第点という意味合いで60点としたが、採点は時間の経過とともに下降傾向にある。