「R・マドリーが動いている」という情報を流したのはユーベ。
両クラブの条件の詰めは7月中にほぼ終わっていたが、8月に入って交渉がこじれかねない出来事が起こった。マンチェスター・Uがユーベに対して、ポグバが在籍中一度もドーピングにあたる薬物などを摂取していない事実を保証する文書を要求したのだ。
どういう意図を持っていたのかは分からない。いずれにしても、ユーベはこれに応じなかった。もちろんドーピングをしていたからではなく、相手の要求を呑んで将来どのように使われるか分からない文書を出すのを避けたかったからだ。これを巡って2日ほど綱引きが続いた。
結局、交渉がこれ以上長引くのを嫌ったマンチェスター・Uがこの要求を取り下げてケリがついた。
ちなみに、この夏にポグバの獲得に動いたのは、マンチェスター・UとR・マドリーのみだ。チェルシーやバルセロナ、マンチェスター・C、パリSGなども興味を示していたが、実際に動いたのはこの2クラブだけだった。
マンチェスター・Uとの契約は年俸1300万ユーロ(約15億6000万円)。さらにクラブは700万ユーロ(約8億4000万円)で肖像権を買い取っている。したがってポグバは年におよそ2000万ユーロという巨額を手に入れるわけだ。
R・マドリーには、ここまでの金額を提示して対抗する意思は最初からなかった。ライオラと直接会ったのは、6月初めに一度だけ。体調があまり良くないライオラは、ほとんどの移籍交渉を自身が生活の拠点としているモナコのモンテカルロで行なっており、この時もホセ・アンヘル・サンチェスGDがモナコに足を運んで話し合いを持った。
獲得を強く望んでいたのはジネディーヌ・ジダン監督であり、フロレンティーノ・ペレス会長は実のところ、ポグバの獲得にそれほど積極的というわけではなかった。
ひとつの理由は値段が高すぎるから。もうひとつは、一部で囁かれている噂によれば、ペレス会長は黒人選手の獲得を望んでいないからだという。実際いまのR・マドリーにアフリカ系の黒人選手はひとりもおらず、肌の色が黒いのもブラジル人のマルセロ、カゼミーロ、ダニーロだけだ。その彼らも黒人というわけではない。
ペレスがジダンの要望に応じる形で獲得に動いたのは事実だが、マンチェスター・Uに本気で対抗して獲りにいこうとしていたわけでは決してなかった。R・マドリーはユーベとは直接話をせず、ライオラとだけやり取りしている。いずれにしても、オファーは年俸700万~800万ユーロ(約8億4000万円~約9億6000万円)という水準にとどまっており、ライオラが望む金額にはほど遠かった。
7月末、マンチェスター・Uとの話がほとんどまとまったタイミングで、「R・マドリーがまた動き出した」という報道が流れたのは、ユーベがマンチェスター・Uからより大きな金額を引き出そうという狙いを持ってリークしたミスリード情報。私がライオラに確認したところでは、そうした動きは一切なかった。
つまり、6月初めにR・マドリーが一度接触して以降、ポグバを獲りに動いていたのはマンチェスター・Uだけだったというわけだ。
どういう意図を持っていたのかは分からない。いずれにしても、ユーベはこれに応じなかった。もちろんドーピングをしていたからではなく、相手の要求を呑んで将来どのように使われるか分からない文書を出すのを避けたかったからだ。これを巡って2日ほど綱引きが続いた。
結局、交渉がこれ以上長引くのを嫌ったマンチェスター・Uがこの要求を取り下げてケリがついた。
ちなみに、この夏にポグバの獲得に動いたのは、マンチェスター・UとR・マドリーのみだ。チェルシーやバルセロナ、マンチェスター・C、パリSGなども興味を示していたが、実際に動いたのはこの2クラブだけだった。
マンチェスター・Uとの契約は年俸1300万ユーロ(約15億6000万円)。さらにクラブは700万ユーロ(約8億4000万円)で肖像権を買い取っている。したがってポグバは年におよそ2000万ユーロという巨額を手に入れるわけだ。
R・マドリーには、ここまでの金額を提示して対抗する意思は最初からなかった。ライオラと直接会ったのは、6月初めに一度だけ。体調があまり良くないライオラは、ほとんどの移籍交渉を自身が生活の拠点としているモナコのモンテカルロで行なっており、この時もホセ・アンヘル・サンチェスGDがモナコに足を運んで話し合いを持った。
獲得を強く望んでいたのはジネディーヌ・ジダン監督であり、フロレンティーノ・ペレス会長は実のところ、ポグバの獲得にそれほど積極的というわけではなかった。
ひとつの理由は値段が高すぎるから。もうひとつは、一部で囁かれている噂によれば、ペレス会長は黒人選手の獲得を望んでいないからだという。実際いまのR・マドリーにアフリカ系の黒人選手はひとりもおらず、肌の色が黒いのもブラジル人のマルセロ、カゼミーロ、ダニーロだけだ。その彼らも黒人というわけではない。
ペレスがジダンの要望に応じる形で獲得に動いたのは事実だが、マンチェスター・Uに本気で対抗して獲りにいこうとしていたわけでは決してなかった。R・マドリーはユーベとは直接話をせず、ライオラとだけやり取りしている。いずれにしても、オファーは年俸700万~800万ユーロ(約8億4000万円~約9億6000万円)という水準にとどまっており、ライオラが望む金額にはほど遠かった。
7月末、マンチェスター・Uとの話がほとんどまとまったタイミングで、「R・マドリーがまた動き出した」という報道が流れたのは、ユーベがマンチェスター・Uからより大きな金額を引き出そうという狙いを持ってリークしたミスリード情報。私がライオラに確認したところでは、そうした動きは一切なかった。
つまり、6月初めにR・マドリーが一度接触して以降、ポグバを獲りに動いていたのはマンチェスター・Uだけだったというわけだ。