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【北中米W杯出場国紹介|第5回:キュラソー】百戦錬磨の指揮官が欧州基準の戦術的秩序をもたらす。ビッグサプライズを起こしてもおかしくない

カテゴリ:ワールド

河治良幸

2025年11月28日

中盤の舵取り役として不可欠な存在

主将のバクーナは攻守の要。広い視野でゲームをコントロールする。(C)Getty Images

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 攻撃はシンプルなサイドアタックがメインとなる。ウイングには、ケンジ・ゴレやソンチェ・ハンセンら、突破力と推進力に優れた選手を擁し、彼らのドリブルがハマった時の得点力は強豪国であっても手を焼くだろう。

 攻守の要となるのは、キャプテンのレアンドロ・バクーナだ。34歳のボランチは現在、トルコでプレー。プレミアリーグのアストン・ビラ在籍時にはサイドバックとして名を馳せたが、現在は中盤の舵取り役として不可欠な存在となっている。広い視野とゲーム管理の巧さは、若い選手が多いチームに安定感をもたらしている。

 前線ではユルゲン・ロカディアがエースに君臨する。かつてオランダの名門PSVやプレミアリーグのブライトンで活躍したストライカーはオランダ生まれだが、祖国でのW杯出場を目ざすため、2023年にキュラソー代表を選択した。

 現在は無所属ながら、193センチのサイズを利したフィニッシュワークは依然として脅威で、コンディションさえ整えば、攻撃の核となることは間違いない。
 
 さらに期待の新星として、21歳のジョルディ・パウリナが台頭してきた。ドルトムントのセカンドチームに所属する191センチのストライカーで、昨シーズンのDBFポカールで、トップチームのデビューも果たしている。

 代表デビュー戦となった11月のバミューダ諸島戦でいきなり2得点。フィジカルとスピードを兼ね備えたストライカーは、本大会でブレイクするポテンシャルを秘めている。

 W杯の抽選ではポット4に入るため、グループステージで対戦する3チームはいずれも格上となるが、予選から見せてきた一体感と選手のポテンシャルを考えれば、本大会でビッグサプライズを起こしてもおかしくない。初出場のキュラソーが、世界の舞台でどんな物語を紡ぐのか。

文●河治良幸

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