5失点に憤慨。「監督からは『野心的でイイね』と言ってもらえました」。ベルギーで奮闘を続ける木村誠二の充実ぶり「うまく適応するものが揃っていた」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年11月26日
印象に残るストライカーは誰か?
昨夏、ベルギーリーグがシーズンインしてから、木村はFC東京からウェステルローに移籍した。その初陣は第4節のサークル・ブルージュ戦の後半。以降、リーグ戦で11試合連続フル出場。カップ戦では原口元気のいるベールスホット戦で負けてしまったが、木村は鮮やかにヘディングゴールを決めている。連係が重要視されるCBというポジションの木村が、これほどスムーズにベルギーでスタートを切ることのできた背景は何だろうか?
「ウェステルローは多国籍なチームで、半分以上の選手がベルギー人じゃないんです。日本人の坂本一彩もいますし、そういった意味でも新しく外国人選手が入ってくることはウェステルローにとっては当たり前のこと。スムーズに入るには、そこが環境として良かった。
僕はまだ英語が堪能ではないので、まだ単発でしかコミュニケーションを取れない。だけど、僕は内向的なタイプではないので、ちゃんとコミュニケーションを取りにいく。向こうもある程度、こっちが喋れないのを分かっているので(次の言葉を)待ってたりしてくれる。
(イサム・シャライ)監督もすごく気を使ってくれますし。監督は、シント=トロイデンのコーチとして冨安健洋選手、遠藤航選手、鎌田大地選手ともやっている(ので日本人選手慣れしている)。だから環境として、うまく適応するものが揃っていた。それがデカいですね。
プレー面ではもともと自分の売りであるスピード、パワーがベルギーのサッカー自体にうまくマッチしているところだと思います」
9月のクラブ・ブルージュ戦は5-5という壮絶な打ち合いだった。
「試合が終わった後、僕だけブチギレてました(笑)」
「ウェステルローは多国籍なチームで、半分以上の選手がベルギー人じゃないんです。日本人の坂本一彩もいますし、そういった意味でも新しく外国人選手が入ってくることはウェステルローにとっては当たり前のこと。スムーズに入るには、そこが環境として良かった。
僕はまだ英語が堪能ではないので、まだ単発でしかコミュニケーションを取れない。だけど、僕は内向的なタイプではないので、ちゃんとコミュニケーションを取りにいく。向こうもある程度、こっちが喋れないのを分かっているので(次の言葉を)待ってたりしてくれる。
(イサム・シャライ)監督もすごく気を使ってくれますし。監督は、シント=トロイデンのコーチとして冨安健洋選手、遠藤航選手、鎌田大地選手ともやっている(ので日本人選手慣れしている)。だから環境として、うまく適応するものが揃っていた。それがデカいですね。
プレー面ではもともと自分の売りであるスピード、パワーがベルギーのサッカー自体にうまくマッチしているところだと思います」
9月のクラブ・ブルージュ戦は5-5という壮絶な打ち合いだった。
「試合が終わった後、僕だけブチギレてました(笑)」
――周りは引き分けでオッケーと。
「はい。クラブ・ブルージュ相手に、アウェーで内容も良く、5-5という引き分けで、終わった瞬間、(天に感謝の祈りを捧げるようなポーズをしながら)ひざまずく選手もいましたし、嬉しい感覚の選手が多かったんですけれど、個人的にはそれがまだ良く分からなかった。リーグ的に、ビッグクラブ相手に、その本拠地で戦って引き分けに持ち込んだことが本当に凄いことなんだという感覚があるのかもしれない。
僕はまだこっちに来たばかりでその感覚がないですし、『いや、5失点してるんだぜ!』というのがあって、すごく...キレちゃいました。でも監督からは『野心的でイイね』と言ってもらえました」
アンデルレヒトを除くベルギーのトップクラブと戦ってきた木村にとって、印象に残るストライカーは誰か?
「うーん(としばらく考え込んで)、個人のストライカーで『こいつ!』というのは、あんまりいませんでした。クラブ・ブルージュはそれこそチームとしての完成度がすごく高かったので、ゴール前なのに浮き球でチョンと(頭越しにパスを通されて)やられて取られちゃうとか、そういった意味でブルージュ戦はうまく“やられてしまった感”が一番強かった。だけど個人で挙げることは、なかなかできない。攻撃でどこと思いつくのはやっぱりクラブ・ブルージュだった」
それでも普段の練習から、ベルギーリーグの個の力を感じることはある。
「うちは速い選手がすごく多いんです。だから練習でも対応を誤ると、やられてしまう。そういうのが試合でも役立ってます」
「はい。クラブ・ブルージュ相手に、アウェーで内容も良く、5-5という引き分けで、終わった瞬間、(天に感謝の祈りを捧げるようなポーズをしながら)ひざまずく選手もいましたし、嬉しい感覚の選手が多かったんですけれど、個人的にはそれがまだ良く分からなかった。リーグ的に、ビッグクラブ相手に、その本拠地で戦って引き分けに持ち込んだことが本当に凄いことなんだという感覚があるのかもしれない。
僕はまだこっちに来たばかりでその感覚がないですし、『いや、5失点してるんだぜ!』というのがあって、すごく...キレちゃいました。でも監督からは『野心的でイイね』と言ってもらえました」
アンデルレヒトを除くベルギーのトップクラブと戦ってきた木村にとって、印象に残るストライカーは誰か?
「うーん(としばらく考え込んで)、個人のストライカーで『こいつ!』というのは、あんまりいませんでした。クラブ・ブルージュはそれこそチームとしての完成度がすごく高かったので、ゴール前なのに浮き球でチョンと(頭越しにパスを通されて)やられて取られちゃうとか、そういった意味でブルージュ戦はうまく“やられてしまった感”が一番強かった。だけど個人で挙げることは、なかなかできない。攻撃でどこと思いつくのはやっぱりクラブ・ブルージュだった」
それでも普段の練習から、ベルギーリーグの個の力を感じることはある。
「うちは速い選手がすごく多いんです。だから練習でも対応を誤ると、やられてしまう。そういうのが試合でも役立ってます」



















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