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【バイタルエリアの仕事人】vol.57 デニス・ヒュメット|日本の若手はチャンスがあれば欧州に挑戦すべき。ただ分かっておいてほしいのは…

カテゴリ:Jリーグ

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年10月31日

海外挑戦は“直感で判断すべき”

若くして母国を離れ、フランスに渡ったヒュメット(写真中央)。その経験が自身を大きく成長させた。(C)Getty Images

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 日本は遠い存在だった。それでも、スウェーデン時代に日本人選手からJリーグの魅力を聞き、その舞台への興味を深めていたという。

 若くして海外に挑戦した自身の経験から、「直感を信じて挑むことの大切さ」を強調するヒュメット。文化も異なる環境での成長を知るFWが、日本の若い選手たちに伝えたいメッセージとは――。

――◆――◆――
 
 実は、ガンバの前に所属していたスウェーデンのユールゴーデンには小杉啓太がいて、チームメイトでした。彼からは日本サッカーについて多くの情報をもらっていて、Jリーグの質は高く、選手のテクニックやスピードも優れているリーグだと聞いていました。

 小杉のように私も若い時に母国を離れ、フランスへ行きましたが、若い選手が海外へ挑戦することは良いことだと思う。私の場合は、当時所属していたスウェーデンのマルメで大きなチャンスを得られずにいたなかで、フランスのトップチームでプレーできる機会をもらった。そのチャンスを掴んで、サッカー選手として成長していく気持ちが高まりました。

 ですから、日本の若い選手もヨーロッパでチャンスがあるのであれば行くべきだと思います。もちろん簡単なことはなく、難しいこともあるでしょう。でも文化もサッカーも違う場所で、しっかりとした心構えを持って自分を成長させるために移籍するのは、非常に良いことだと思います。

 日本の若いフォワードにアドバイスするとしたら、「直感で判断すべき」かなと。海外に行くチャンスを得られて、自分の直感が行くべきだと思うのであれば、チャレンジを恐れずに僕は行くべきだと思う。

 ただ、その過程でもちろん、Jリーグのレベルが高いことは分かっておいてほしいです。もし直感が海外移籍に働かなくても、Jリーグで成功できるという直感があるなら、国内でプレーするべきです。それは本当に、自分の能力と感覚を信じるべきだと思います。

 日本の選手とヨーロッパの選手には、特徴に違いがありますね。もちろん日本では技術的に高い選手も、質の高い選手も多い。そのうえで、あえて言わせてもらうのであれば、判断力、あるいは戦術がうまくいかない時にどう対応するかという順応能力に違いが少しあるのかもしれません。その適用能力や、ベストな判断をする力は、もしかしたら外国籍選手のほうが少し早くできるのかな、と感じることはあります。
 
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